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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

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★ Chapter1:p.15の例題の前ふりの解説文中の例文 の巻

Depend upon...efforts (whether you may succeed or not).

(Whether you may succeed or not), depend upon...efforts.

【Whether you will succeed or not】 depends upon...efforts.

この3つの英文を漠然とながめてもあまり効果はないかも
しれない。以下のように頭に整理しておくことをすすめたい。

まず、文頭に従接Whetherが来た場合の構造パターン2つ
を頭に入れておくのがいいだろう。
【Whether SV】V構造(名詞節で「~かどうか」と訳す)
(Whether SV) SV構造(副詞節で「~であろうとなかろうと」)

「【Whether SV】V構造/(Whether SV) SV構造」と唱えておく
といいかもしれない。

その上で、「注意すべき変則型」として、
(Whether SV) SV構造の主節が命令文になっている構造に
注意しておく、という捕え方がよい。
この「(Whether SV) 命V構造(ウェザーエスブイいのちブイ
こうぞう)」に限らず、「後から出てくる主節が命令文の
ケース」は、文頭での構造予想が一見はずれたように見える
ことになるので、注意しておくといいだろう。

さて、Chapter1のセクション4を振り返ってみると、「準動詞が
文頭にくるケース」と「名詞節が文頭にくるケース」が扱われて
いたことになる。また、文頭That節の例文以外について言えば、
文頭において「分岐的な構造予想」をすべきパターンが扱われて
いた、という見方もできるだろう。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



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★ Chapter1:p.14の参考コーナーの例文 の巻

【That a thinker [like him] could reach this kind of
conclusion】, I have never been able to understand.

文頭に従接Thatがくると「【That SV】V構造」になる。のが原則
だが、今回はそうならずに、【That SV】SVt.と展開した。
understand の後が空白になっていることから、第3文型の倒置
OSVだろうということになる。

なお、a thinker [like him] は「NZN構造」。
this kind of は「擬似形容詞句」。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:例文1.4.6 の巻

【That God is the author [of...existence] 】,
【that he sent us (into...world) 】,
and 【that our time and talents, <as well as...bodies>
are his property 】, are...matters.

文頭に従接のThatがくると「【That SV】V構造」になるが、今回
は主語になるThat節が3つもある。これは相当なレアケースだと
思う。as well as our bodiesの所は、挿入要素の記号にしている
< >を書いておいた。これを挿入要素とみなすのが妥当か
どうかは自信がない。ふつうに副詞要素扱いしたくない理由は、
あるにはあるけどうやむやにしておきたい。

蛇足だが、the author [of our existence] は、
NZN(エヌゼットン)構造。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用

★ Chapter1:例文1.4.5 の巻

【That Beethoven, [who was...fond of music ] , should
cease to hear 】, seemed too cruel to be true.

文頭に従属接続詞のThatがくると、「【That SV】V(ザットエス
ブイブイ)構造」になる。文法問題でもこの形がねたにされる
ことがある(文頭が空欄で、選択肢としてThatの他にWhat
があったりとか)。今回は、関代whoのせいで全体構造が
【That S [who V] V】V.に拡張されている。shouldについては
自信がないので言及を避けたい(むかし「感情のshould」と教え
ていたがこのあたりは自信がない/『解釈教室』p.122参照)。

万一、「相関構文に波線を引きたい!!!」という方がおられた
ら、seemedの後ろのtooとtoに引いてほしい。too...to-構文は、
「~すぎて~できない。」と覚えている人も多いと思うけど、
それは意訳であって、英語自体には「ない」という意味の単語は
見当たらない。「~すぎる。/~する[である]には。」と直訳
してから、直訳では堅苦しくて変な場合にのみ意訳にするのが
いいだろう(と言いたいのだが、too...to-構文みたいに意訳が
ある種の公式みたいになっているケースでは、採点をする人が
頭の固い変なおじさんである危険があるので、テストなどでは
「可能な限り公式的な訳し方に従う」のが得策かもしれない)。
今回の場合だと、「残酷すぎると思えた。/本当であるには。」
→「本当(の話)であるには、残酷すぎると思えた。」とする
のが直訳。個人的にはこれで意味がわかるので、こう訳して
いいと思うのだけど、意訳するなら「残酷すぎて本当(のこと)
ではないように思えた。」となるだろう(伊藤先生の訳はもう
ひとひねりされている)。

直訳で意味がわかるのに、原文を尊重しないで否定語を表に出
した意訳をする。これは本来は変な行動だ。そう思っていても、
テストを受けている時に不本意な意訳をしてしまうのは、「変な
おじさんが変な採点をするリスクがあるから」。クジラ構文が
下線部和訳で出た時に、「~ないのは、~ないのと同様である」
などと、原文軽視の訳し方もするのも、同じ理由による。
それ以外に理由などないのだ。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用

  

★ Chapter1:例文1.4.4 の巻

【Thinking【that you know】(when ((in fact)) you don't) 】
is a...mistake.

名詞節(句) ・・・ 【 】
形容詞節(句)・・・ [ ]
副詞節(句) ・・・ (  )

(名詞が一番固そうな記号で、副詞が一番やわらかそうな記号)


文頭に-Ingが来ているので、「【-Ing... 】V構造」
「(-Ing...) SV構造」のどちらかになる。

Thinking that の段階で、「thatのまとめる名詞節がThinking
の目的語になる可能性が高い」と感じられる。
Thinkingが動名詞なら【Thinking【that SV 】 】V. となるし、
Thinkingが現在分詞なら(Thinking【that SV 】 )SV. となる
(分詞構文)。今回は前者の形。

今回、「Thinking句の閉鎖ポイント」および「that節の閉鎖
ポイント」の決定は、「when節がどこにかかるか」を判断する
まではできないことに注意してほしい。when節(「実際には
知らない時に」)が動名詞のThinkingかかることは意味を頼り
に判断する(「実際には知らない時に、知っている」は意味を
なさないので、when節をknowにかけるのは間違い)。「when節
が動名詞Thinkingにかかっている」と判断すると同時に、
「Thinking句の閉鎖ポイント」および「that節の閉鎖ポイント」
が確定する。 Thinking句はwhen節が終わった後で終わる(when節
がThinking句の外にいたのでは「フレーム効果」によりThinking
にかかれないため)。また、that節はwhen節の前で終わる(when
節をthat節に取り込んだのでは、「フレーム効果」のせいで、
when節はthat節の外にいるThinkingにかかれなくなる)。

あと、in factという副詞句は、when節に閉じ込められており外に
は出れないため、don't(know)にかかることが自動的に確定して
いる。when節が「フレーム効果」を発揮しているのである。

今回の英文の動名詞Thinkingを見て、準動詞の特徴2つ(「文型
を持っている」「副詞要素から修飾される(完全に名詞化した
動名詞は除く)」)を確認しておくといいだろう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:例文1.4.3 の巻

【Driving (in the...country) (on a...day) 】is
more pleasant than...


文頭に-Ing (Iが大文字なのは妙だけど、-を大文字にするのが
無理なので)がある時は、「-Ing V(アイエンジーブイ)構造」
と「-Ing SV(アイエンジーエスブイ)構造」の可能性を考える。
(ここも、伊藤先生の解説ほとんどそのままにならざるを得ない
ところで恐縮だけど、苦し紛れに呼び名を付けてみた)

「-Ing V構造なら、動名詞で主語/-Ing SV構造なら、現在分詞
で分詞構文」と唱えておくのもいいけど、長すぎるので、
「-Ing V構造なら、動名詞/-Ing SV構造なら、分詞構文」と
唱える方がいいかも。いや、これでも長すぎて嫌かもしれない。
理屈を理解した上で、「-Ing V構造/-Ing SV構造」と唱えて
おけば十分、という気もする。もう少し視覚的に把握しやすく
書くと、「【-Ing... 】V構造/(-Ing...) SV構造」となる。

さて、今回の英文では、「【-Ing... 】V構造」になっており、
Drivingは(第1文型の)動名詞。蛇足ながら、もしも、
「相関構文に波線を引きたい!!!」という方がおられたら、
more とthanに引いておこう。


注意

「文頭の-Ingには他にもいろいろ可能性がある」のだが、
さほど意識しておかなくてもいい気はする。
Barking dogs seldom bite.(ほえる犬はめったにかまない)の
場合は、「分詞の形容詞用法(限定用法)」が文頭にきて後ろの
名詞にかかっている。また、「分詞の形容詞用法(叙述用法)」
が倒置で文頭に来ることもあるだろう。他にもくだらない例を
追加すると前置詞のDuring等も「文頭-Ing」になりうるだろう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:p.12の参考コーナーの例文 の巻

(To taste the...joy [of exploration] ) it is not necessary
【to go (to the end [of the earth] ) 】.

文頭に不定詞があるので、全体は「【不定詞...】V構造」か
「(不定詞...)SV構造」かになるが、今回は後者。
To taste the full joyの部分で、「準動詞も文型を持って
いる」という知識を浮かべた人もいるかも(今回はtasteが3)。

なお、「相関構文に波線を引きたい!!」という方がおられた
ら、it とto (to go のto) に引いておくといいだろう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



★ Chapter1:例文1.4.2 の巻

【To recognize 【that your merit is not so great
(as you have thought) 】 】 may be...(for a moment).

名詞節(句) ・・・ 【 】
形容詞節(句)・・・ [ ]
副詞節(句) ・・・ (  )

(名詞が一番固そうな記号で、副詞が一番やわらかそうな記号)


文頭に不定詞があるので、全体は「【不定詞...】V構造」か
「(不定詞...)SV構造」かになるが、前者が正解。

To recognize thatまでのところで、「従接thatのまとめる名詞節
がrecognizeの目的語になるのかも」ということが感じられる
(「準動詞も文型を持っている」)。thatが従接ではない可能性
もあるとはいえ、かなりの確率で予想は当たるだろう。

不定詞が名詞用法なら【To recognize 【that SV 】 】V. で、
不定詞が副詞用法なら(To recognize 【that SV 】 )SV. 
となる。今回は、上の構造になっている(so…as SVが出てきて、
that節内部が拡張されているが)。

なお、上の英文には書きこんでないけど、むかし私は、相関構文
ぽいものがあったら波線を引くようにしていた。今回だと、
soの下とasの下に波線。
(参考:It…that構文なら、It とthatの双方に波線)


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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用

★ Chapter1:例文1.4.1 の巻

【To give expression (among a group of people)
(to any...feeling ) 】 is considered bad manners.

文頭に不定詞があるので、「不定詞V構造」か「不定詞SV構造」
かの確認をする。今回は前者なので、 To giveは名詞用法。
「準動詞も文型を持っている」という話を<Chapter1:例文
1.2.2 の巻>で書いたが、今回のgiveは第3文型でexpressionを
目的語として牽引している。後、副詞句が2つ後ろからかかって
きている。「名詞用法にかかるのなら、副詞句じゃなくて、
形容詞句じゃないのか」と感じる人もいると思うが、「準動詞は
副詞で修飾する(完全に名詞化している動名詞はのぞく)」のが
原則だと思っておいてほしい(断言はさけておくけど)。準動詞
は元動詞だけあって、動詞の性質を残している。「動詞の時の
なごり」は2つあり、「文型を持っている」点と「副詞から修飾
を受ける」という点。今回も、 To giveのgiveが宿している
「動詞としての顏」に向けて、副詞句2つがかかっている、
と考えてほしい。

a group of peopleの所は、a group of を前からpeopleにかける
様に「一群の 人々」と訳す人が多いと思う(「人々の 一群」
でもいいような気がするが、このあたりは自信がない所なので
うやむやにしたい)。<名詞+前置詞>をある種のかたまりと
見なす読み方は、<前置詞+名詞>をかたまりと見なすことが
一般的であることを考えると、「特殊な読み方」だと思うので、
a kind ofを代表とするこの種の句については「擬似形容詞句」
と呼ぶことにしたい。なお、擬似形容詞句が名詞に対して
「前置」されるのに対して、一般的な形容詞句は名詞に対して
「後置」される(「形容詞句後置原則」)。

is considered bad mannersの箇所は、抽象化すると、「be pp X
(ビーピーピーエックス)構造」になっている。これはものすご
い頻度で出る重要構造だと思うけども、これについての解説は
まだ保留しておきたい。「この<be pp X>は元第5文型ですな」
といった文法的分析ができない方でも、「Xを先に訳す」という
ことだけ分かっていれば、実用には足るかもしれない。<be pp>
にあたるis considered よりも、<X>にあたるbad mannersを
先に訳して、「悪いマナー  だとみなされる」とすればよい。


追記

ppはほんとうはp.p.と書いた方がいいのかもしれないけど、
めんどうなのと視覚的好みから、ppという表記を使用することを
お断りしておきたい。

ppというと、past participleの略で「過去分詞」を表わす記号
として使われるのが慣習だけども、現在分詞present participle
の頭文字もppなので、変といえば変。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:1.4.1の前ふりの解説文中の例文 の巻

(a) 【To master English】is... easy.

(b) (To master English) you...work hard.

「文頭に不定詞がある時、どう考えるか」というのは、伊藤先生
のおはこのひとつだろうと思う。『解釈教室』の11ぺージの解説
とまったく同じことを書いても仕方ないので、ここでは何か勝手
な名称を付けて遊んでみたい。(a) の構造を「不定詞V構造」、
(b)の構造を「不定詞SV構造」と呼んでおくと、得することは
あまりなくても、少し面白いかもしれない。さらに、
「不定詞V構造なら、名詞用法/
不定詞SV構造なら、副詞用法」
と唱えておくのもいいだろう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


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