FC2ブログ

元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

2019-08<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>2019-10

★ Chapter4:例文4.3.11 の巻

(In our lives) we distinguish thousands of...things, and
we (usually) recognize them (wherever they may be),
or ( ((in whatever circumstances)) we may see them) .

andが結んでいるのは、主節1(andの左)と主節2(andの右)。
「主節が2つもあっていいんですか?!!」と不審に思う方も
おられるかもしれないが、等位接続詞で結ばれたもの同士は等しい関係
のはずだから、どちらかが「より偉い」ということはないので、
どちらも主節と考えるのがよい。

whereverは、複合関係副詞(副詞節をまとめているからそう呼ぶ
のではない/「節内での働き」が副詞だから)。wherever they may be
の部分を、「任意」の意味合いが出る様に訳してみると、
「どこにそれらが存在していようとも」となる。「どこに」という所が、
「存在している」にかかる「副詞」だ、ということを確認してほしい
(これはつまり、whereverの「節内での働き」が「副詞」だということ)。

orは副詞節1(wherever~be)と副詞節2(in whatever~them)を結ぶ。

whateverは、副詞節をまとめ、かつ、節内ではcircumstancesにかかる
形容詞として働いている。「節内での働き」が形容詞なのだから、
このwhateverの品詞名は「複合関係形容詞」。今回のwhateverは、
副詞句in~circumstancesの中に閉じ込められているが、そこから発散
されている節形成のパワーは、副詞句を飛び出して節全体に及んでいる。
<★Chapter 4:4.3.4の前ふりの解説文中の例文 の巻>でも、
似たような現象が起きていたのを覚えているだろうか。



追記:疑問概念に、「~でも」を付け足すと、任意概念に変化する

「あのお、、、さきほどwherever節の和訳で、『どこに』という訳語
を使いましたね。。。『どこに』という疑問の概念を表わす訳語を
使うということは、whereverは、関係詞ではなく、疑問詞と呼ぶべき
ではないのですか。。。」という考えが浮かんだ方が、
どこかにおられるかもしれない。

こういう疑問が浮かぶのは理詰めで考えている証拠だから、いいこと
だと思う。これはおたっきーな問題であり、参考書にも文法書にも
十中八九書かれていないと思われるので、解説しておこう。
なるほどたしかに、私はさきほど「どこに」という訳語を使った。
しかし、「どこに」という訳語を使っても、それがすなわち疑問感
の表現であるとは限らないのだ。「どこに(どこで)~しても」
という係り結び(と呼ぶのが適切かどうか自信ない)にした場合、
もはや「疑問」の概念はほぼ消え去り、「任意」の概念に移行している、
と考えるのがよい。「どこで~しても」という発言をあなたがする場合、
あなたは「どこで???」と疑問の気持ちで頭がいっぱいになって
いるのかというと、そうではないだろうと思う。「どこででもいいんだ
けど、、」という「任意感」(「any感」「どれでも感」)を感じて
いるはずなのだ。これはwhereverに限らず、複合関係詞すべてに
言えること。whateverは、「何?」「どんな?」という疑問感ではなく、
「何でも」「どんな~でも」という「任意感」(any感)を表わしており、
wheneverは、「いつ?」という疑問感ではなく、「いつ~しても」
という「任意感」(any感)を表わしている。

「疑問概念には、原則的に、<対応する任意概念>が存在し、
それを表現する方法のひとつとして、複合関係詞が使用される」という
捕え方をしておくのがよいと思う。「原則的に」と書いたのは例外が
あるからで、「なぜ?」という疑問概念には<対応する任意概念>は
存在しない。「なぜ~でも」という言い回しを自分で使ってみれば、
意味不明で妙であることが分かると思う。whyeverという複合関係詞
が存在しないのは、「なぜ~でも」と言いたがる人がいないからだろう。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用
スポンサーサイト



★ Chapter4:例文4.3.10 の巻

(Whatever way [of life] different people may...), they all
need enough [to live on (without...the charity [of others] ) ] .

Whatever節の後に、, they all need enoughと主節のSVが続くので、
Whatever節は副詞節だと判定(名詞節だと考えると、働き場所が
どこにもなくて困る)。

Whatever節の内部の点検。
節内の主語動詞は、different people may preferだろう。
他動詞preferの目的語はどれか。
lifeは前置詞がついているので落選。
Whateverだと考えると、wayの働き場所がなくなるのでまずい。
preferの目的語はwayとし、Whateverは形容詞としてwayにかける。
「節内での働き」が形容詞ということは、このWhateverの品詞は
「複合関係形容詞」(「何節か」を元に名付けるのではなく、
「節内での働き」を元に名付ける)。

複合関係詞のまとめる節を訳す時は、「任意」の意味あいが出る様にする。

enough to live on は、「something to eat 構造」の一種。

being dependent on は固定的表現なので、下線を引いてみてもいい。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



★ Chapter4:例文4.3.9 の巻

(Whatever may be said ((in dispraise of...)) ),
there are few of us [who would willingly be without it ] .

whateverは、名詞節か副詞節をまとめる。
今回は、文頭のWhatever節の後で、there are few of usと続くので、
名詞節用法は落選(コンマの後に主節のSVがあるのに、コンマの前に
名詞節を置いてみても、宙に浮くだけ)。副詞節用法と見なせば、
「主節(の動詞)にかかる」という役割を持つことができるので、
これが正しい解釈。

Whateverの「節内での働き」も考える。may be saidが続くので、
Whateverが節内の主語になると分かる。Whateverは、節内で主語の役割
を担当する代名詞であり、今回のWhateverの品詞は「複合関係代名詞」。

be without itは第1文型か第2文型か迷うところだが、個人的には
第2文型と判断したい。(「前置詞句が補語になることがある」という
話をした時の例文Im from Japanなら、迷わず第2文型だと判断できるが、
今回は迷う余地がある)



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter4:例文4.3.8 の巻

He (fearlessly) took 【whatever side [in...politics] appeared
(to him) right】.

whateverのまとめる名詞節が、他動詞tookの目的語。
whatever節内の構造点検をしてみよう。
節内の動詞は、appearedしか考えられないので即決。
節内の主語は、どれか。politicsは前置詞が付いているので落選。
whateverが主語だと考えると、sideが浮いてしまうのでだめ。
sideを節内の主語と考え、whateverは形容詞としてsideにかけるべき。
whateverの品詞は「複合関係形容詞」ということになる。

He fearlessly tookは、SMV構造。
side in...politics appearedも、SMV構造。
appeared to him rightは、VMC構造。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter4:例文4.3.7 の巻

He offered 【whatever help he could give】.

whateverのまとめる名詞節が、他動詞offeredの目的語になる。
whatever節内の主語動詞は、heとgive。
giveの目的語は、whateverかhelpか。
whateverだと考えると、whateverはよくても、helpが困る。
giveの目的語はhelpに譲り、whateverは形容詞としてhelpにかけてやる。
「節内での働き」が形容詞なのだから、whateverの品詞は複合関係形容詞。

複合関係詞を含む英文を和訳をする際は、「任意」(なんでも/
だれでも/いつでも等)の意味合いがでるように注意する。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



★ Chapter4:4.3.7の前ふりの解説文中の例文 の巻

You may read 【whatever book you like】.

セクション1でwhateverを含む文の解説をたしか保留にしていたので、
ここである程度まとまった解説をするか、前にさかのぼってするか迷う。

今回の英文の説明をすこし。
whateverのまとめる名詞節が、readの目的語。
whateverは、節内でbookにかかり、bookがlikeの目的語。
whateverの品詞は「複合関係形容詞」。
(この種の文法用語の右半分は、「節内での働き」を元に名付けている)。
和訳するときは、「任意」の意味あいがでるように注意する。

つづく

COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter4:例文4.3.6 の巻

They robbed him of 【what little money he had】.

rob...ofは相関的な表現ということで、波線を引くのもいいだろう。
robは「~から奪う」という意味あい(と考えるようにしているが、
色々考え方がありそう)。何を奪うのかを具体的に示すためには、
「除去物のof」(適切な表現かはともかく)を使用して表わす。
<rob 人 of 物>「~から奪う/~を」と記憶するのがいいかも。
「除去物のof」の使用例を追加すると、
<clear 場所 of ゴミ>「~から一掃する/~を」というのもある。
(「ゴミ」と書いたが、ゴミに類するような何かが来るということ)

今回のwhatは、名詞節用法だろう(疑問文用法にも挿入節用法にも
見えない)。whatのまとめる名詞節が、前置詞ofの目的語になる。

what節内の主語動詞は、he hadで即決。
他動詞had の目的語は、whatかlittleかmoneyか。
目的語になれるのは1人だけで、後の2人は目的語にはなれない。
全員が何らかの働き場所を持てるような解釈をさぐると、
「moneyがhadの目的語で、whatとlittleは共に形容詞でmoneyにかかる」
と考えるのが唯一の方法ということになる。

whatの「節内での働き」は形容詞と分かったが、「どんな?」
「すべての」のどちらが適訳か。「すべての」の方がいいので、
whatの品詞は「関係形容詞」。「すべての、わずかな、金」のことを
「なけなしの金」と訳すこともあるようだ。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter4:例文4.3.5 の巻

【What results are available】 are fragmentary and...

Whatは名詞節をまとめる用法(疑問文用法にも挿入節用法にも見えない)。

Whatの節内構造の点検をしてみる。
What節内の主語動詞はどれか。
節内の動詞は、areで即決。
節内の主語は、Whatとresultsのどちらが適切だろう。
Whatだと考えた場合、Whatはよくても、resultsが浮いてしまうのが困る。
節内の主語の役割はresultsにゆずって、Whatは形容詞として
results にかけることで、全員が働けるので、これが正しい解釈。

whatの「節内での働き」が形容詞だと分かったところで、
「どんな?」「すべての」のどちらで訳すのが自然かを考える。
「すべての」の方が自然なので、「関係形容詞」ということになる。

(What節内部を訳す時にresultsを最後に訳すことになるのだけど、
この辺りの詳細な解説は、けちって保留にしている。「関係形容詞の
whatがまとめる名詞節を訳す時は、関係形容詞の後の名詞を最後に訳す」
ということを意識しておくといいだろう。なにやら難しそうに感じる
方は、「関係形容詞のwhatを見たら、<all the...that>に置き換えて
から訳す」ということにしておくといいかもしれない。)


COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用

★ Chapter4:4.3.5の前ふりの解説文中の例文 の巻

(a) Tell me 【what books you like】.

Tellは命令法なので、下に「命V(いのちブイ)」と書くのもいい
だろう。Tell me whatを見て、「whatのまとめる名詞節が、
Tellの直接目的語(第4文型の「~に、~を」の「~を」に当たる方)
になるのだろう」と考える。

what節内の主語動詞は、you likeだろう。

他動詞likeの目的語の役割をになうのは、whatとbooksのどちらか。
whatにしてしまうと、booksが宙に浮いて困るので、やめておこう。
他動詞likeの目的語はbooksにゆずって、whatは形容詞としてbooksに
かけることにする。whatの「節内での働き」は「形容詞」だと分かった。

次に、「どんな?」「すべての」のどちらで訳すのが自然かを考える。
「どんな?」の方が自然なので、whatの品詞名は「疑問形容詞」。


(b) I will buy you 【what books you like】.

buy you whatを見て、「whatのまとめる名詞節が、buyの直接目的語
になるのだろう」と考える。

what節内部を見ると、さきほどと全く同じでwhat books you likeと
なっているので、節内構造の点検手順はさきほどと全く同じことになる。

さきほどとの違いは、「どんな?」と訳すとしっくりこない点。
「すべての」と訳すのが自然なので、このwhatの品詞名は「関係形容詞」。

なお、関係形容詞のwhatを見た時に<all the...that>という
書き換えを頭の中で浮かべるというやり方についても、
(必須でもないが)知っておいた方がより安心感があるかもしれない。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



★ Chapter4:例文4.3.4 の巻

It is difficult to say 【 (at what point) a barbarian becomes...】.

It...to構文は相関構文の一種なので、Itとtoの下に波線でも引いておこう。

sayの目的語がほしい(「準動詞も文型を持っている」)ところへ、
at what point...と続いた。「前置詞atからはじまるwhat節が、
sayの目的語になるのだろう。このwhat節は、例の<ゼットワットン
エスブイこうぞう>で、whatの品詞は疑問形容詞(どんな?)だな。」
と考えるのが正解。

仮にwhat節の開始ポイントをwhatだと考えたとすると
(ふだんはそれでいいのだけど)、全体構造は
It is difficult to say (at【what point a barbarian becomes a..】).
となるわけだが、この場合、まずい点が2つも生じてしまう。
「sayの目的語が無いことになってしまう」点と、
「名詞pointの働き場所がwhat節内に見当たらない(whatについては、
pointにかかる形容詞ということで大丈夫だが)」点が、説明が付かない。
ということは、誤読ということになる。

そういうわけで、今回は「前置詞からはじまるwhat節」と考える
しかないわけだが、「前置詞からはじまるwhat節」の場合、
whatの品詞は必ず疑問詞であり、「疑問形容詞(どんな?)」
のことが多い(疑問代名詞はかなりまれだと思う)。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用

| HOME | NEXT »