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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

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★ Chapter2:例文2.2.6  の巻

(When a man travels ((abroad)) and finds...different
habits and standards [of conduct] prevailing), he begins
to understand the power [of custom].

従属接続詞のWhen が文頭に来ているので、全体構造は
(When SV)SV.になるだろう(ほんとは、疑問副詞のWhenが文頭
に来る可能性もあるけど/関係副詞whenは文頭には来ない)
このあたりの構造予想は、「ルールとパターンの英文解釈」
か「ビジュアル英文解釈」をやった人は、楽勝だと思う(これが
わからないのなら読んだことにならない、といってもいいくらい
だと思う)。

あと、以下のような考え方も伊藤先生の得意技だと思う。finds
の前にあるandを見てほしい。このandの左側に目をやると並んで
いるのはすべて「従属節内部の単語」である。となると、その中
のどれがAであるにせよ、Bも「従属節内部の単語」である必要が
ある。なぜなら「等位接続詞は等しい位のもの同士を結ぶ」こと
になっているからである。そういうわけで、and findsの段階で、
「まだ、従属節は続くはずだ」ということが分かることになる。
findsは動詞なので、「andは動詞同士を結ぶのだろう」という
ことになる。travelsの下にV1、findsの下にV2と書いておくのも
いいだろう。

「andがあれば、『A and B構造(A...and B構造も含める)』か
『A and M B構造』かのどちらかになる」のであるが(『解釈
教室』p.281参照)、今回、andの直後のfindsはMではありえない
単語なので、「A and B構造」だと即座に確信がもてる。
and standards の所はどうか。これも、「A and M B構造」では
なさそうだ。「A and B構造」だろうということで、habitsの
下にO1、standardsの下にO2と書いてみるのもいいだろう。

travelsは第1文型で、findsが第5文型。findsの後で、
「habits and standards<が>prevailing」というネクサスが
成立している。of conductがあるので、いちおう「VOMC構造」
になっている。

totally different habits and standards of conductの部分の
修飾関係はどうなっているかというと、totally different は
つりあい(共通関係)重視でhabitsとstandardsの両方にかけて、
of conductはつりあい(共通関係)を崩してstandardsだけに
かける、と考えるのが妥当だと思われる(『解釈教室』p.274の
例文14.2.6の前ふりの解説を参照)。

以下はおまけのまとめ。ごちゃごちゃして読む気がしないと思う
けど、気力がある方はがんばってお読みいただきたい。


<<A and BとMの位置関係による読み方の違い>>

★M A and B構造は、Mを両方にかけるかAだけにかけるかを、
思考判断しなくてはならない。
<別の書き方をするなら、X(A+B)構造。共通関係を優先して、
なるべくはXをAB両者にかける。>

★A and B M構造は、Mを両方にかけるかBだけにかけるかを、
思考判断しなくてはならない。
<別の書き方をするなら、(A+B)X構造。共通関係を優先して、
なるべくはXをAB両者にかける。>

★A and M B構造は、MをBだけにかけることが、自動決定する
(伊藤和夫先生のおはこ中のおはこ)
<別の書き方をするなら、A+XB構造。共通関係を崩し、
XをBのみにかけるよう形から指示されている。>

★A M and B構造は、MをAだけにかけることが、自動決定する
<別の書き方をするなら、AX+B構造。共通関係を崩し、
XをAのみにかけるよう形から指示されている。>


蛇足だが、begin to は固定的表現のひとつということで、
下線を引いておくのもいいだろう。文型的にはwant to-と同じ
で第3文型。不定詞の部分は名詞用法ということになるので、
toからピリオドまでを【 】(四角の代用記号)で囲ってもいい
のだけど、私の癖ではこういうケースではbegin toに下線を引く
だけですませる。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用




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★ Chapter2:例文2.2.5  の巻

Find things out (for yourselves) ( instead of【having
a parent or...tell you】) .

「命V(いのちブイ)と書きたい!!!」という方がおられたら、
Findの下に書くといいだろう。あと、Findとoutを一種の
熟語的表現とみなし、下に下線を引いておくのもいいと思う
(間があくけど)。

instead ofは熟語的前置詞と見なすのが一般的だと思う
(下に下線を引いておこう)。前置詞の目的語(名詞要素)が
ほしいところへhavingが出たので、動名詞だろうと分かる。
動名詞havingは第5文型(「準動詞も文型を持っている」)。
準動詞の後で、「a parent or a teacher<が>tell」という
ネクサスが成立している。

tellはto tellのtoが(強制的に)省略された不定詞で、第3文型
(「準動詞も文型を持っている」)。

★ Chapter2:例文2.2.4  の巻

Do not allow yourselves to fall (into scepticism [which
produces...] ); do not let yourselves be discouraged
(by the...conditions [that you may (sometimes) see
(around you) ] ).

ひさしぶりの命令文。「命V(いのちブイ)」と書いてみたい方は
Do not allowの下に書くといいだろう。allowは第5文型。
動詞の後で、「yourselves<が>to fall」というネクサスが成立
している。

セミコロン(;)についてはいずれ何か書くかもしれないけど、
とりあえずは素通りしたい(自信ない)。

letも第5文型。動詞の後で、「yourselves<が>
be discouraged」というネクサスが成立している。



関代の解説は今は特にしないけど、whichは主格の関代、
thatは目的格の関代。

「相関構文に波線を引きたいんですけど、、」という方は、
allowとtoの下に引いてもいいと思う。
「わたしは熟語的表現に下線を引きたい!!」という方は、
fall intoの下に引いてもいいかも。

★ Chapter2:例文2.2.3  の巻

The appearance [of a comet] [in the sky] caused
whole nations [in...days] to tremble (with fear) .

The appearance of a comet in the sky の部分は「名詞構文」
(『解釈教室』p.156参照)。<Chapter2:例文2.1.5  の巻>
でも触れたけど、「(エスダッシュ)しょゆうかくオブバイ。
(オーダッシュ)しょゆうかくオブフォー。」と覚えておいた方
がいい。今回は、of a cometのofが<S´>を示す記号として
使われている。

「名詞構文の核になる名詞」は「動詞か形容詞を名詞化した
もの」である(重要)。今回、appearanceの元になっているのは
自動詞のappearなので、appearanceに対して<O´>を付記する
ことは理論上ありえないため、of a cometのofが<S´>の記号
であることは即決できる。なお、今回の名詞構文を文に還元する
なら、A comet appeared in the sky.となる。

動詞causedは第5文型。動詞の後で、「whole nations<が>
to tremble」というネクサスが成立している。OCの間に形容詞句
が割り込んで「VOMC構造」になっているが、見抜くのが困難と
いうほどではないと思う。なお、、、「whole nationsとは何か」
については、不安があるので素通りさせていただきたい。

蛇足かもしれないが、to trembleのtrembleの文型は第1文型
(「準動詞も文型を持っている」)。

もしも、「最近、相関構文に波線を引いてないんですけど、、」
という不満を感じている方がおられたら、caused とtoの
下に引くといいかもしれない(これを相関構文と呼ぶのかは
ともかく)。もっと引きたければ、例文2.2.2のenableとtoの
下に引くのもいいだろう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用

★ Chapter2:例文2.2.2  の巻

The ideal society will enable every man and woman to
make the best of...inborn possibilities.

enableが第5文型(作用系)。動詞enableの後で、「every man
and woman<が>to make...」というネクサスが成立している。

もし、「熟語的表現に下線を引きたい!!!」という方が
おられたら、make the best of の下に引いておこう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter2:p.22の参考コーナーの例文 の巻

We thought him to be a gentleman.

この英文の<to be>について、「補語であることの目じるし
と考えることもできる」と伊藤先生は書いておられる。これを
読んで、「も」という部分がみょうに気になる方もおられる
だろう。「『も』って、、、他にどんな考え方があるというの
だろうか、、、」という疑問に答えておきたい。

「本来、この英文において『第5文型の補語』と言えるのはto be
という不定詞(あるいはto be a gentlemanの全体)であって、
a gentlemanはあくまでbeが牽引している『第2文型の補語』で
ある!!!(「準動詞も文型を持っている」)」という考え方が
ありうるのである。

どちらの考え方を好むにせよ、<to be>や<as>を第5文型に
おける「補語の目印」と捕らえる伊藤先生の考え方は、実用的で
便利なので、覚えておいた方が得だと思う。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



★ Chapter2:例文2.2.1  の巻

(Always), departing friends implore us not to bother to
come (to the railway station) (next morning). (Always),
we are deaf (to...entreaties), (knowing them to be not...sincere).

この例文からセクション2に入っており、補語に「不定詞、
分詞、前置詞句」が来るケースが扱われる。

Alwaysを除いて考えるなら、departingは、「文頭アイエンジー」
である。「【-Ing... 】V構造/(-Ing...) SV構造」のどちらか
かと思ったら、どうも違う。今回は、<Chapter1:例文
1.4.3 の巻>で「注意」として書いておいた「Barking dogs
seldom bite.構造」で、departingは「分詞の形容詞用法」。

imploreは第5文型(作用系)。動詞の後で「us<が>not to
bother」「我々<が>わざわざ~したりしない」というネクサス
が成立している。bother to-(わざわざ~する)の文型は自信
ないのでここでは明言はせずうやむやにしたい。「複数語が
連なった固定的表現(広義での「熟語的表現」)」に下線を引く
と、多少記憶の助けになるかもしれないし、すこし面白いので、
「引きたい!!」という方はbother toの下に引いておこう。

the railway stationのrailwayは、「名詞の形容詞用法」。
next morningのmorning は、「名詞の副詞用法」。
「名詞の特殊用法」ともいえる「名詞の形容詞用法」と
「名詞の副詞用法(副詞的目的格)」は、そうとう頻度が高い。

knowingは、現在分詞で、分詞構文を導いている。なお準動詞
knowingの後で「them<が>to be」「彼ら<が>~である」
というネクサスが成立しているので、第5文型(「準動詞も文型
を持っている」)。「認識系か作用系か」というと「認識系」。
なお、not quite sincereはどうも自信がないので素通りしたい。

もしも、「熟語的表現に下線を引きたい!!!」という方が
おられたら、are deaf toの下に引いてみるのもいいだろう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter2:例文2.1.6  の巻

(a) Can you push the door open?

pushが第5文型(「作用系」/「生じさせるグループ」)。
動詞の後で、「the door<が>open」というネクサスが成立
している。なお、openは形容詞。


(b) He shouted himself hoarse.

shoutedが第5文型(「作用系」/「生じさせるグループ」)。
動詞の後で、「himself<が>hoarse」というネクサスが成立
している。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter2:例文2.1.5  の巻

Our inability [to communicate (with...another) ]
makes real contact [between people
[[of...nationalities]] ] impossible.

名詞節(句) ・・・ 【 】
形容詞節(句)・・・ [ ]
副詞節(句) ・・・ (  )

(名詞が一番固そうな記号で、副詞が一番やわらかそうな記号)

伊藤先生によると、第5文型の動詞は、「考える/知る」
という意味あいのグループと、「生じさせる」という意味あいの
グループの2つに大別できるそうだ(前回までの例文が「考える
/知るグループ」で、今回の例文から「生じさせるグループ」に
入っている)。

なにか短い名詞表現を考えるとすると、いくつも候補はないと
思うけど、前者が「認識/思考/知覚」で、後者が「作用/影響
/使役」という感じかと思う。個人的には、「認識系[型/
グループ]」と「作用系[型/グループ]」と呼びたい気が
する。「知覚」「使役」という言葉を使わないのは、それだと
少し意味がせまいというか特定されすぎている感じがするから。

第5文型の動詞が「認識系」と「作用系」(『解釈教室』に
忠実にいくなら「考える/知るグループ」と「生じさせる
グループ」)に大別できる、ということを知ったところで
あまりメリットはないかもしれないけど、少し得をした気分
にはなれる。しいてメリットを挙げるなら、「動詞の後で
ネクサスが成立しているので、第5文型の動詞だと思われるの
だが、知らない単語なので動詞の意味がわからない」という場合
に、「認識系」か「作用系」のどちらかだと分かっていれば、
当たらずとも遠からずの訳ができるかもしれない、という
メリットがあるかもしれない。もっとも、理屈からすると
そういうメリットが考えられるというだけで、実際には「おかげ
で助かったあ!!」ということはまれにしか起きない気がする。

今回の例文で、第5文型なのは、主節の述語動詞である
makes(「作用系」/「生じさせるグループ」)。動詞の後で
「real contact<が>impossible」というネクサスが成立
している。今回はOとCの間に修飾要素が割り込んで、「VOMC
(ブイオーエムシー)構造」になっているので、難度が高まって
いる。この「VOMC構造」は、頻出すると同時に見抜けない人が
多いと思われる重要構造で、p.31からはじまるセクション3での
テーマになっている。自力で「VOMC構造」の構文把握ができる
確率を上げるには、「ふだん第5文型で使われることのある動詞
を目にしたら、『もしかしてVOMC構造かも』と警戒する」という
癖をつけるといいかもしれない(なかなかそうもいかない
だろし、やや非現実的アドバイスかも)。あとは、「VOMC構造」
という言葉を何度も唱えておくと、おそらく、「VOMC構造」を
見抜ける確率は高まるだろう。

Our inability to-の所は、『解釈教室』p.156で解説されている
「名詞構文」。「名詞構文」を扱う参考書や文法書は多いけど
も、伊藤先生のように「名詞構文における、S´とO´の表記法」
を明記してあるものは見かけない(私の知る範囲では)。
「名詞構文における、S´とO´の表記法」とは、
「S´…所有格・of・by / O´…所有格・of・for etc.」という
まとめの部分のこと。この違いは「決定的な差」なのであって、
このまとめがない限り、どんなに詳しく解説してあったとして
も、「方法論」ではなく「結果論」であるから、読者が自分で
名詞構文を分析できるようになる確率は低い。一方、
「(エスダッシュ)しょゆうかくオブバイ。(オーダッシュ)
しょゆうかくオブフォー。」と唱えて暗記した上で(小括弧の中
は省略していい)、『解釈教室』p.156以降の解説を読むと、
名詞構文の解釈を自分でできるようになる確率は高いだろう。


追記

実際のところ、「名詞構文」は「必須の知識」とまではいいがた
く、あまり深刻になることもないと思う。名詞構文の例文を
見せられても、「こんなのべつに直訳でもいいじゃねえか!!」
と感じるケースもけっこうあるのが実情なのだが、英語を読んで
いて「ああ、これは名詞構文だな」と自力で気付き頭の中で
名詞構文を文に変換することができると「すこし面白い」ので
がんばってほしい。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter2:例文2.1.4  の巻

I heard her singing a song.

動詞heardの後で、「her<が>singing」というネクサスが成立
している。heardは第5文型。現在分詞singingは、目的語a song
を引き連れており第3文型(「準動詞も文型を持っている」)。

なお、第5文型の補語の位置に来ることができるのは、
「名詞、形容詞、不定詞、分詞、前置詞句」の5種類。
「めいしけいようしふていしぶんしぜんちしく」と唱えて覚えて
おくといいかもしれない。「補語になれるのは名詞か形容詞の
どちらかじゃないのか?」と疑問に思う方もおられるかもしれな
いが、「不定詞、分詞、前置詞句」はすべて、「形容詞用法」を
持っているのだ。「このやろう、前置詞句は修飾要素のはずで、
補語になるなんておかしいだろ!!!」とお怒りの方も多いと
思うけど、「前置詞句が補語になることがある」という知識を
この機会に追加学習しておくといいかもしれない(一例:I'm
from Japan./「私は、日本から、います」という和訳の滑稽さを
考えると、「第1文型+Mだ!!」と主張するのは無理)。

参考:http://www.tekipaki.jp/~shocho/8.html#6



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter2:p.19の参考コーナーの例文  の巻

I found myself a flat (in the district) .

動詞の後に「修飾要素以外の要素」が2つある場合、
構造を抽象的に書くと、V●●となる。
V●●の、●●の所(=「動詞の後」)で、
ネクサスが成立すれば第5文型、不成立なら第4文型。

「myself<が>a flat」というのはおかしいので、動詞の後で
ネクサスが成立していない。ということは第5文型ではない。
「myselfに、a flatを」と「第4文型用の助詞」を当てはめて
みて、「ネクサスも成立していないし、第4文型でよさそうだ
な」と判断することになる。

第5文型と判断する時の根拠は「動詞の後で、ネクサス成立」
であったが、第4文型と判断する時の根拠は「動詞の後で、
NにNを(NのNを)/ネクサス不成立」という具合になる。
「どうしのあとでめいしにめいしを。ネクサスふせいりつ。」
と唱えるといいだろう。個人的な語感として、「NにNを」の所で
「エヌにエヌを」と発音することにやたら抵抗があるのだけど
(合理的な理由は特にない)、気にならない人はそう唱えても
いいと思う。



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★ Chapter2:例文2.1.3  の巻

I have seen...places [in Europe] , and I never found
myself the worse (for seeing them), but the better.

今回の例文では、found myself the worse(およびthe better)
の所が第5文型。動詞foundの後で、「myself<が>the worse」
というネクサスが成立している。「myself<が>the worse」
であるのをfoundした、と捕らえることになる。
<the 比較級+for N/the比較級+because SV>については
『解釈教室』p.261 を参照。

in Europeのところは、伊藤先生の和訳を参考に形容詞句の記号を
書いておいたが、副詞句でもいいだろうと思う。「前置詞句は、
形容詞句か副詞句」であるが、どちらでもいいケースも多い。

なお、「相関構文に波線を引きたい!!」という方がおられた
ら、neverとbutに引いておくといいだろう。「not...butの変形」
と伊藤先生が指摘なさっているように、butを「しかし」と訳すと
妙な感じになる。



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★ Chapter2:例文2.1.2  の巻

I was surprised (to discover you a...guest).
I did not know 【you were to be here】.

今回の例文では、不定詞のto discoverが第5文型になっている
(「準動詞も文型を持っている」)。「動詞の後でネクサス
成立」というのが第5文型であると判断する根拠になるが、
今回は「準動詞の後でネクサスが成立」している(you<が>
a fellow guest)。

was surprised to-の所は、be pp X構造になっている。
be pp X構造は、「元第3文型+M」か「元第4文型」か
「元第5文型」のどれか。今回は、「元第3文型+M」で、
to discover以下は、不定詞の副詞用法(「感情の原因」)。

know you wereの所は、従接thatの省略。「他動詞SV構造」
「Vt SV構造」を見たら、「従接thatの省略」を疑うのがよい。

were to-の部分は、<be to=助動詞>として習うところだけど、
ここは自信がないのでうやむやにしたい。一応書いておくと、
授業で「ビートゥー助動詞」の表わす意味を教える時は、
「予定(運命)、義務、<原則be to be ppの形で>可能/
<if節で>目的・願望」とやっていた。「よていうんめい、
ぎむ、かのう。イフせつでもくてきがんぼう。」と唱える。
後半を洗練させて短くすることもできそうだが、面倒なので放置
したまま現在に至っている。今回の例文の場合は、「予定」の
意味あいで「ビートゥー助動詞」が使われている。



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★ Chapter2:例文2.1.1  の巻

He considered his wifes likes and dislikes...silly.

ある英文を第5文型であると判断する時の判定基準は、
「動詞の後で<意味上の主語述語関係>が成立」していること。
<意味上の主語述語関係>はネクサスと呼ばれることもある
ので、「動詞の後でネクサス成立」と覚えておくのもいいと思う
(ネクサスと口にするとややきざな感じがしなくもないが、
4文字で短いのがメリット)。今回の英文の場合だと、動詞
considered の後で、「likes and dislkes<が>sillyである」
というネクサスが成立している。今、<が>と書いたけども、
和訳するときにいつもOとCの間に<が>をかませて訳すという
わけではない。「ネクサスが成立しているかどうかの確認」を
頭の中でする時に、便宜的に頭の中で<が>という助詞の助けを
借りるだけである。和訳する時は、「英語の次元で把握した内容
が変質しないように」「(直訳を基本方針とした上で)なるべく
自然な日本語にする」ことを意識すればいい。その結果、Oを
訳した後にどんな助詞を添えることになろうが、どうでもいい
のだ(第4文型を訳したときは、「~に、~を」「~の、~を」
のどちらかにいつもなるけど/前者がほとんど)。

参考:「O=Cならば、第5文型である」という言説は本当か
http://www.tekipaki.jp/~shocho/8.html



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★ Chapter1:p.15の例題の前ふりの解説文中の例文 の巻

Depend upon...efforts (whether you may succeed or not).

(Whether you may succeed or not), depend upon...efforts.

【Whether you will succeed or not】 depends upon...efforts.

この3つの英文を漠然とながめてもあまり効果はないかも
しれない。以下のように頭に整理しておくことをすすめたい。

まず、文頭に従接Whetherが来た場合の構造パターン2つ
を頭に入れておくのがいいだろう。
【Whether SV】V構造(名詞節で「~かどうか」と訳す)
(Whether SV) SV構造(副詞節で「~であろうとなかろうと」)

「【Whether SV】V構造/(Whether SV) SV構造」と唱えておく
といいかもしれない。

その上で、「注意すべき変則型」として、
(Whether SV) SV構造の主節が命令文になっている構造に
注意しておく、という捕え方がよい。
この「(Whether SV) 命V構造(ウェザーエスブイいのちブイ
こうぞう)」に限らず、「後から出てくる主節が命令文の
ケース」は、文頭での構造予想が一見はずれたように見える
ことになるので、注意しておくといいだろう。

さて、Chapter1のセクション4を振り返ってみると、「準動詞が
文頭にくるケース」と「名詞節が文頭にくるケース」が扱われて
いたことになる。また、文頭That節の例文以外について言えば、
文頭において「分岐的な構造予想」をすべきパターンが扱われて
いた、という見方もできるだろう。



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★ Chapter1:p.14の参考コーナーの例文 の巻

【That a thinker [like him] could reach this kind of
conclusion】, I have never been able to understand.

文頭に従接Thatがくると「【That SV】V構造」になる。のが原則
だが、今回はそうならずに、【That SV】SVt.と展開した。
understand の後が空白になっていることから、第3文型の倒置
OSVだろうということになる。

なお、a thinker [like him] は「NZN構造」。
this kind of は「擬似形容詞句」。



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★ Chapter1:例文1.4.6 の巻

【That God is the author [of...existence] 】,
【that he sent us (into...world) 】,
and 【that our time and talents, <as well as...bodies>
are his property 】, are...matters.

文頭に従接のThatがくると「【That SV】V構造」になるが、今回
は主語になるThat節が3つもある。これは相当なレアケースだと
思う。as well as our bodiesの所は、挿入要素の記号にしている
< >を書いておいた。これを挿入要素とみなすのが妥当か
どうかは自信がない。ふつうに副詞要素扱いしたくない理由は、
あるにはあるけどうやむやにしておきたい。

蛇足だが、the author [of our existence] は、
NZN(エヌゼットン)構造。



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★ Chapter1:例文1.4.5 の巻

【That Beethoven, [who was...fond of music ] , should
cease to hear 】, seemed too cruel to be true.

文頭に従属接続詞のThatがくると、「【That SV】V(ザットエス
ブイブイ)構造」になる。文法問題でもこの形がねたにされる
ことがある(文頭が空欄で、選択肢としてThatの他にWhat
があったりとか)。今回は、関代whoのせいで全体構造が
【That S [who V] V】V.に拡張されている。shouldについては
自信がないので言及を避けたい(むかし「感情のshould」と教え
ていたがこのあたりは自信がない/『解釈教室』p.122参照)。

万一、「相関構文に波線を引きたい!!!」という方がおられた
ら、seemedの後ろのtooとtoに引いてほしい。too...to-構文は、
「~すぎて~できない。」と覚えている人も多いと思うけど、
それは意訳であって、英語自体には「ない」という意味の単語は
見当たらない。「~すぎる。/~する[である]には。」と直訳
してから、直訳では堅苦しくて変な場合にのみ意訳にするのが
いいだろう(と言いたいのだが、too...to-構文みたいに意訳が
ある種の公式みたいになっているケースでは、採点をする人が
頭の固い変なおじさんである危険があるので、テストなどでは
「可能な限り公式的な訳し方に従う」のが得策かもしれない)。
今回の場合だと、「残酷すぎると思えた。/本当であるには。」
→「本当(の話)であるには、残酷すぎると思えた。」とする
のが直訳。個人的にはこれで意味がわかるので、こう訳して
いいと思うのだけど、意訳するなら「残酷すぎて本当(のこと)
ではないように思えた。」となるだろう(伊藤先生の訳はもう
ひとひねりされている)。

直訳で意味がわかるのに、原文を尊重しないで否定語を表に出
した意訳をする。これは本来は変な行動だ。そう思っていても、
テストを受けている時に不本意な意訳をしてしまうのは、「変な
おじさんが変な採点をするリスクがあるから」。クジラ構文が
下線部和訳で出た時に、「~ないのは、~ないのと同様である」
などと、原文軽視の訳し方もするのも、同じ理由による。
それ以外に理由などないのだ。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用

  

★ Chapter1:例文1.4.4 の巻

【Thinking【that you know】(when ((in fact)) you don't) 】
is a...mistake.

名詞節(句) ・・・ 【 】
形容詞節(句)・・・ [ ]
副詞節(句) ・・・ (  )

(名詞が一番固そうな記号で、副詞が一番やわらかそうな記号)


文頭に-Ingが来ているので、「【-Ing... 】V構造」
「(-Ing...) SV構造」のどちらかになる。

Thinking that の段階で、「thatのまとめる名詞節がThinking
の目的語になる可能性が高い」と感じられる。
Thinkingが動名詞なら【Thinking【that SV 】 】V. となるし、
Thinkingが現在分詞なら(Thinking【that SV 】 )SV. となる
(分詞構文)。今回は前者の形。

今回、「Thinking句の閉鎖ポイント」および「that節の閉鎖
ポイント」の決定は、「when節がどこにかかるか」を判断する
まではできないことに注意してほしい。when節(「実際には
知らない時に」)が動名詞のThinkingかかることは意味を頼り
に判断する(「実際には知らない時に、知っている」は意味を
なさないので、when節をknowにかけるのは間違い)。「when節
が動名詞Thinkingにかかっている」と判断すると同時に、
「Thinking句の閉鎖ポイント」および「that節の閉鎖ポイント」
が確定する。 Thinking句はwhen節が終わった後で終わる(when節
がThinking句の外にいたのでは「フレーム効果」によりThinking
にかかれないため)。また、that節はwhen節の前で終わる(when
節をthat節に取り込んだのでは、「フレーム効果」のせいで、
when節はthat節の外にいるThinkingにかかれなくなる)。

あと、in factという副詞句は、when節に閉じ込められており外に
は出れないため、don't(know)にかかることが自動的に確定して
いる。when節が「フレーム効果」を発揮しているのである。

今回の英文の動名詞Thinkingを見て、準動詞の特徴2つ(「文型
を持っている」「副詞要素から修飾される(完全に名詞化した
動名詞は除く)」)を確認しておくといいだろう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:例文1.4.3 の巻

【Driving (in the...country) (on a...day) 】is
more pleasant than...


文頭に-Ing (Iが大文字なのは妙だけど、-を大文字にするのが
無理なので)がある時は、「-Ing V(アイエンジーブイ)構造」
と「-Ing SV(アイエンジーエスブイ)構造」の可能性を考える。
(ここも、伊藤先生の解説ほとんどそのままにならざるを得ない
ところで恐縮だけど、苦し紛れに呼び名を付けてみた)

「-Ing V構造なら、動名詞で主語/-Ing SV構造なら、現在分詞
で分詞構文」と唱えておくのもいいけど、長すぎるので、
「-Ing V構造なら、動名詞/-Ing SV構造なら、分詞構文」と
唱える方がいいかも。いや、これでも長すぎて嫌かもしれない。
理屈を理解した上で、「-Ing V構造/-Ing SV構造」と唱えて
おけば十分、という気もする。もう少し視覚的に把握しやすく
書くと、「【-Ing... 】V構造/(-Ing...) SV構造」となる。

さて、今回の英文では、「【-Ing... 】V構造」になっており、
Drivingは(第1文型の)動名詞。蛇足ながら、もしも、
「相関構文に波線を引きたい!!!」という方がおられたら、
more とthanに引いておこう。


注意

「文頭の-Ingには他にもいろいろ可能性がある」のだが、
さほど意識しておかなくてもいい気はする。
Barking dogs seldom bite.(ほえる犬はめったにかまない)の
場合は、「分詞の形容詞用法(限定用法)」が文頭にきて後ろの
名詞にかかっている。また、「分詞の形容詞用法(叙述用法)」
が倒置で文頭に来ることもあるだろう。他にもくだらない例を
追加すると前置詞のDuring等も「文頭-Ing」になりうるだろう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:p.12の参考コーナーの例文 の巻

(To taste the...joy [of exploration] ) it is not necessary
【to go (to the end [of the earth] ) 】.

文頭に不定詞があるので、全体は「【不定詞...】V構造」か
「(不定詞...)SV構造」かになるが、今回は後者。
To taste the full joyの部分で、「準動詞も文型を持って
いる」という知識を浮かべた人もいるかも(今回はtasteが3)。

なお、「相関構文に波線を引きたい!!」という方がおられた
ら、it とto (to go のto) に引いておくといいだろう。



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★ Chapter1:例文1.4.2 の巻

【To recognize 【that your merit is not so great
(as you have thought) 】 】 may be...(for a moment).

名詞節(句) ・・・ 【 】
形容詞節(句)・・・ [ ]
副詞節(句) ・・・ (  )

(名詞が一番固そうな記号で、副詞が一番やわらかそうな記号)


文頭に不定詞があるので、全体は「【不定詞...】V構造」か
「(不定詞...)SV構造」かになるが、前者が正解。

To recognize thatまでのところで、「従接thatのまとめる名詞節
がrecognizeの目的語になるのかも」ということが感じられる
(「準動詞も文型を持っている」)。thatが従接ではない可能性
もあるとはいえ、かなりの確率で予想は当たるだろう。

不定詞が名詞用法なら【To recognize 【that SV 】 】V. で、
不定詞が副詞用法なら(To recognize 【that SV 】 )SV. 
となる。今回は、上の構造になっている(so…as SVが出てきて、
that節内部が拡張されているが)。

なお、上の英文には書きこんでないけど、むかし私は、相関構文
ぽいものがあったら波線を引くようにしていた。今回だと、
soの下とasの下に波線。
(参考:It…that構文なら、It とthatの双方に波線)


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★ Chapter1:例文1.4.1 の巻

【To give expression (among a group of people)
(to any...feeling ) 】 is considered bad manners.

文頭に不定詞があるので、「不定詞V構造」か「不定詞SV構造」
かの確認をする。今回は前者なので、 To giveは名詞用法。
「準動詞も文型を持っている」という話を<Chapter1:例文
1.2.2 の巻>で書いたが、今回のgiveは第3文型でexpressionを
目的語として牽引している。後、副詞句が2つ後ろからかかって
きている。「名詞用法にかかるのなら、副詞句じゃなくて、
形容詞句じゃないのか」と感じる人もいると思うが、「準動詞は
副詞で修飾する(完全に名詞化している動名詞はのぞく)」のが
原則だと思っておいてほしい(断言はさけておくけど)。準動詞
は元動詞だけあって、動詞の性質を残している。「動詞の時の
なごり」は2つあり、「文型を持っている」点と「副詞から修飾
を受ける」という点。今回も、 To giveのgiveが宿している
「動詞としての顏」に向けて、副詞句2つがかかっている、
と考えてほしい。

a group of peopleの所は、a group of を前からpeopleにかける
様に「一群の 人々」と訳す人が多いと思う(「人々の 一群」
でもいいような気がするが、このあたりは自信がない所なので
うやむやにしたい)。<名詞+前置詞>をある種のかたまりと
見なす読み方は、<前置詞+名詞>をかたまりと見なすことが
一般的であることを考えると、「特殊な読み方」だと思うので、
a kind ofを代表とするこの種の句については「擬似形容詞句」
と呼ぶことにしたい。なお、擬似形容詞句が名詞に対して
「前置」されるのに対して、一般的な形容詞句は名詞に対して
「後置」される(「形容詞句後置原則」)。

is considered bad mannersの箇所は、抽象化すると、「be pp X
(ビーピーピーエックス)構造」になっている。これはものすご
い頻度で出る重要構造だと思うけども、これについての解説は
まだ保留しておきたい。「この<be pp X>は元第5文型ですな」
といった文法的分析ができない方でも、「Xを先に訳す」という
ことだけ分かっていれば、実用には足るかもしれない。<be pp>
にあたるis considered よりも、<X>にあたるbad mannersを
先に訳して、「悪いマナー  だとみなされる」とすればよい。


追記

ppはほんとうはp.p.と書いた方がいいのかもしれないけど、
めんどうなのと視覚的好みから、ppという表記を使用することを
お断りしておきたい。

ppというと、past participleの略で「過去分詞」を表わす記号
として使われるのが慣習だけども、現在分詞present participle
の頭文字もppなので、変といえば変。



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★ Chapter1:1.4.1の前ふりの解説文中の例文 の巻

(a) 【To master English】is... easy.

(b) (To master English) you...work hard.

「文頭に不定詞がある時、どう考えるか」というのは、伊藤先生
のおはこのひとつだろうと思う。『解釈教室』の11ぺージの解説
とまったく同じことを書いても仕方ないので、ここでは何か勝手
な名称を付けて遊んでみたい。(a) の構造を「不定詞V構造」、
(b)の構造を「不定詞SV構造」と呼んでおくと、得することは
あまりなくても、少し面白いかもしれない。さらに、
「不定詞V構造なら、名詞用法/
不定詞SV構造なら、副詞用法」
と唱えておくのもいいだろう。



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★ Chapter1:例文1.3.1 の巻

The regularity [of..walk, [[taken (during..) (in..) ]] , ]
and the...limitation [of the hours [[of rest]] ]
helped the soundness [of...sleep] .

全体構造を大雑把に抽象表記すると、「SM and SM V(エスエム
アンドエスエムブイ)構造」になっている。それはいいとして、
この英文の解説はじつのところ避けたいのだ。コンマに挟まれた
, [[taken (during...) (in...) ]] , の所(というよりその
前後のコンマ)の解釈に自信がないので。今回、takenの意味上の
主語が、主節の主語のregularityではなくてwalkだし(分詞構文
の意味上の主語は原則的には主節の主語)、<taken~weathers>
の位置の点からいっても、「分詞構文」という解釈は無理があり
そうなので、たぶん「分詞の形容詞用法」でいいんではないか
という気はする。

しかし、「<taken~weathers>の前後のコンマはなんなんだ」
ときかれたら、胸をはって答えることができない。コンマで切っ
て、挿入的な説明を話の途中で割りこませた(雰囲気を出して
訳すとしたら、「ところで、その散歩ってのは~なんですがね」
という具合)、、、という感じがするのだけど、感じがするだけ
で自信はない(この感じは、例文1.1.4の, discovered by
the Curies, の部分についても、あった)。例文1.1.4の解説で
述べた「分詞の形容詞用法において、コンマで制限/非制限の
明示をしたりするのか」という疑問についても、調査したり
思案したりする気力もなく放置したままだし、今回もうやむや
にしたまま立ち去ることにしたい(おそらく今後も)。



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★ Chapter1:1.3.1の前ふりの解説文中の例文 の巻

Art, science and religion are...fields [of...activity] .

ここからセクション3。このセクションの眼目は、「複数のS
がある英文」を見せることにあるのではなく、「複数のSに
それぞれ修飾要素がずらずら続くと、難しさが増しますよ」
という警告をすることにあるものと思われる(この前ふりの英文
ではSに修飾要素が付いていないが)。このセクションには
「(S+S)+V」という見出しがつけられているけども、たんに
「SSV構造かあ。ここではSが複数ある英文を扱っているのか。」
と捕えたのでは、このセクションでの伊藤先生の教えを受け
取ったことにはならないかもしれない。もし私が自分で呼び名を
つけるとしたら、「SM and SM V(エスエムアンドエスエムブイ)
構造」にしたいと思う。

蛇足ながら、上の英文のfields [of...activity] のところは、
NZN(エヌゼットン)構造(Zは、Zenchishiの頭文字)。



<訂正のお知らせ>

05/5/3に書いた<Chapter1:例文1.1.2 の巻>の中で、
間違いがあったことに気付いたので、訂正しておいた。詳しくは
<Chapter1:例文1.1.2 の巻>をご覧いただけたらと思う。



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★ Chapter1:例文1.2.3 の巻

<1.2.3>
Those [who live (nobly) ] , (even if ((in...day))
they live ((obscurely)) ), need not fear
【that they have lived (in vain) 】.

名詞節(句) ・・・ 【 】
形容詞節(句)・・・ [ ]
副詞節(句) ・・・ (  )

(名詞が一番固そうな記号で、副詞が一番やわらかそうな記号)


またしてもSMV構造。Those who の段階で、Those [who V] V.と
展開することが確定する。今回は、even ifが出てきて、Those
[who V] (even if SV) V. に全体構造が拡張されることになる
けど(さらには後で従接thatが出ることでThose [who V]
(even if SV) V【that SV 】. にまで拡張されることになる)。

ところで、Chapter1:例文1.2.1では、The people [who V
(if SV) ] V. という構造だったが、今回のChapter1:例文
1.2.3では、Those [who V] (even if SV) V. となっている。構造
的にそっくりなのだけど、よくみると、who節を閉じる位置が違う
ではないか。これは意図的にやっている。who節の閉鎖ポイントを
変更しているのには理由があって、個人的に「フレーム効果」と
呼んでいる文法規則のことを考慮してのことなのだ。

「フレーム効果」というのは、「フレーム(節や句をかたまりと
考えた場合、その輪郭を形成すると想定される目に見えない枠
のこと)が発揮する文法的効力」のことで、この力によってどう
いうことが起きるかというと、「あるフレームの中にいる修飾
要素はその外に出れないし、外にいる修飾要素は中に入れない」
という現象が発生する。修飾要素に対して(まあ主要素に対して
もだけど)「出入禁止」を強制する力が各種フレームには与え
られている、のである。この「フレーム効果」は(例外もある
にせよ)かなり厳密な文法法則で、英語を読んでいる限り
この知識はほとんど絶えず使用し続ける必要があるのだけど、
明記してある本はごくすくないようす。

Chapter1:例文1.2.1で、The people [who V (if SV) ] V.
という具合に、who節の閉鎖ポイントをif節の後にしたのは、
意味内容から考えてif節がwho節内部のVにかかっていると判断
したからである。もしwho節の閉鎖ポイントをif節の前にして
しまうと、「フレーム効果」によってif節はwho節内部に入ること
ができなくなる。

次に、今回のChapter1:例文1.2.3で、Those [who V] (even if
SV) V. という具合に、who節の閉鎖ポイントをeven if節の前に
したのは、意味内容から考えてeven if 節が主節のVにかかって
いると判断したからである。もしwho節の閉鎖ポイントをeven if
節の後にしてしまうと、「フレーム効果」のせいでeven if節は
who節の外に出られなくなり、その結果、主節のVにかかることが
できなくなってしまう。

さらに、今回の英文のneed not fear【that they have lived
(in vain) 】.の箇所を見てほしい。この箇所で「that節をどこで
閉じるか」を決定するのは、in vainがどこにかかるのかを意味内
容をたよりにして判断してからでないと、無理である。もし
in vainがneed not fearにかかっていると判断したなら、that節
フレームの閉鎖ポイントはin vainの前に決定することになる
(that節の中にin vainを取り込んだら、「フレーム効果」のせい
で、that節の外にいるneed not fearにかかれなくなるので)。
いっぽう、in vainがhave livedにかかっていると判断したなら、
that節フレームの閉鎖ポイントはin vainの後に決定することに
なる(今回はこちらが正解)。

ひきつづき、今回の英文の , (even if ((in their day)) they
live ((obscurely)) ), の箇所を考えてみたい。この箇所に
おいて、even if 節の閉鎖ポイントを決定するには、obscurelyの
かかり先を判断する必要があるわけだけど、even if節内の動詞で
あるliveにかかっていると判断し(ここは後ろのコンマによって
obscurelyがeven if節内で働くことは確定していると感じられ
る)、フレーム効果を考慮してeven if節フレームの閉鎖ポイント
は、obscurelyの後ろに決定する(もしeven if節フレームを
obscurelyの前で閉じてしまうと、obscurelyはeven if節内部の
liveにかかることができなくなる)。ここまでは先程まで説明
してきたのと同じ思考プロセスなのだけど、ここでin their day
に注目してほしい。このin their dayは、<従接even if >と
<節内のSVであるthey live>の間にはさまれているのだから、
「even if節フレームの内部にいる」ことは疑いようがない
(even if節フレームの閉鎖ポイントを決める前の段階で既に)。
となると「フレーム効果」により、このin their dayはeven if節
フレームに閉じ込められていることになり、その外に出ることは
許されず、even if節内部で働くことを強制されることになる。
ということは、意味内容を考えることなく、in their day がlive
にかかることは、自動的に確定するのである。このように、
「フレーム効果」を知っていれば修飾関係が即決してしまう、
というありがたいケースというのはいくらでもある。

『ビジュアル英文解釈』におけるルール10、あるいは
『ルールとパターンの英文解釈』のルール13にあたる
「接続詞+M2+S+VのM2は、、、」というルールは、
今回の (even if ((in their day)) they live... の様なケース
に言及しているのだけど、万一このルールを忘れてしまったと
しても、「フレーム効果」のことを覚えておけば、大丈夫だろう
と思う。

しかし、こんかいの解説はいかにも冗長というか、くどすぎた
かもしれない。同じことばっかり書いてもあれなので、
Those [who live (nobly) ] のwho節フレームの閉鎖ポイントの
決定プロセスについては説明を省略しておいた。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:例文1.2.2 の巻

<1.2.2>
Most [of us ] (when we have seen houses [which were...
and wore...] ) have felt a desire [to know 【who were
the people [that lived (in...) ] 】] .

これも巨視的にはSMV構造。細かくは「S[M](M[M]) V構造」だが、
これを「エスエムエムエムブイこうぞう」と唱えてみても
ほとんど意味はないだろうと思う。この英文には「名詞に対する
後置修飾」が4箇所もある。Most of usが「NZN(エヌゼットン)
構造」(「N前置詞句構造」でもいい)で、houses whichが
「NK節構造」(「N関係詞節構造」の方がいいかも)で、
a desire to knowが、「N to-(エヌトゥー)構造」(「N不定詞
構造」でもいい)で、the people thatが「NK節構造」(もしくは
「N関係詞節構造」)。この当たりの名称は半分は冗談で書いて
いるにすぎず、授業で使ったことはおそらくなかったと思う。
今後、あきたら廃止するかもしれないし、別の名称を使うように
なるかもしれない(私自身まだ考えが固まっていない)。
たとえば、巨視的に「NK構造」(Kは形容詞要素)という名称に
統一するかもしれないし、「NM構造」(Mは修飾要素)という名称
に統一するかもしれない。

to know whoのところは、「疑問詞は、名詞節をまとめることが
できる」という重要知識を思い出して、「疑問詞whoがまとめる
名詞節がknowの目的語になるのだろう」と考るところ。疑問詞
の働きは大きくは2種類で、「疑問文を導く」か「名詞節を
まとめる」のどちらか。疑問詞がまとめる名詞節のことを
「間接疑問文」と呼ぶのが一般的だけども、「疑問詞は、名詞節
をまとめることができる」という認識を持つことが大事なので
あって、「間接疑問文」という用語だけを覚えてみてもほとんど
価値はないと思う。

あと、to knowが目的語を取っているのを見て、「準動詞も文型
を持っている」(今回のknowは3)という大事な知識を確認して
おくといいだろう。「文型」というのは、文の中に含まれる
「動詞と準動詞の数だけある」のであり、今回の英文には文型は
7つあることになる。一般に「文型」という呼び名が使われて
いるが、その実体は、「文の型」というより、厳密には「動詞
および準動詞が牽引する後続構造の型」のこと。なお、もし誰か
が、<動詞や準動詞が複数含まれる英文>を指して、「この英文
の文型を答えなさい」と言ったときは、「なにが言いたいのか
よくわからないが、おそらくは『この文の主節の述語動詞の文型
を答えなさい』と言っているのだろう」と好意的に解釈した上で
答えるのが慣例。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



★ Chapter1:例文1.2.1 の巻

<1.2.1>
The people [who would do... (if I were...) ] would be
the first [ to throw a stone (at me) (in adversity) ] .

ここからChapter1のセクション2になる(勝手ながら説明の便宜
上「セクション2」と呼んでみた)。セクション2では、SMV構造
のMが節であるケースが扱われている。「S節V構造」と呼びたい人
はそう呼んでもいいかもしれないが、個人的にはやめとく。

The people whoまでを見た段階で、The people [who V ] V.
になる(whoに対応するVがまず出て、who節が片付いてから、
The peopleに対応する主節のVが出る)、ということがわかる
わけだけど(このあたりは『ビジュアル英文解釈』とか『ルール
とパターンの英文解釈』を読んだ方は簡単だろうと思う)、今回
はifが出てきたせいで、The people [who V (if SV) ] V.
という形に拡張されている。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:例文1.1.5 の巻

<1.1.5>
... Every other person [ encountered (at...resort) or
seen strolling (in...park) ] carries a camera.

これもSMV構造、あるいはS pp V構造。この構造の例文がたくさん
並んでいるのは、「S pp V構造」が重要だからだろう。実際に
頻度も高いし、誤読をする人が多い構造だろうという気もする。

今回は、形容詞句の大括弧だけでなく、副詞句の小括弧も書いて
みた。ほんとはそんな記号を書くよりも、seen strollingの部分
に言及した方がよさそうなものだが、「そのうち気がむいたら」
ということで今は保留しておきたい。

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