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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

★ Chapter1:例文1.4.4 の巻

【Thinking【that you know】(when ((in fact)) you don't) 】
is a...mistake.

名詞節(句) ・・・ 【 】
形容詞節(句)・・・ [ ]
副詞節(句) ・・・ (  )

(名詞が一番固そうな記号で、副詞が一番やわらかそうな記号)


文頭に-Ingが来ているので、「【-Ing... 】V構造」
「(-Ing...) SV構造」のどちらかになる。

Thinking that の段階で、「thatのまとめる名詞節がThinking
の目的語になる可能性が高い」と感じられる。
Thinkingが動名詞なら【Thinking【that SV 】 】V. となるし、
Thinkingが現在分詞なら(Thinking【that SV 】 )SV. となる
(分詞構文)。今回は前者の形。

今回、「Thinking句の閉鎖ポイント」および「that節の閉鎖
ポイント」の決定は、「when節がどこにかかるか」を判断する
まではできないことに注意してほしい。when節(「実際には
知らない時に」)が動名詞のThinkingかかることは意味を頼り
に判断する(「実際には知らない時に、知っている」は意味を
なさないので、when節をknowにかけるのは間違い)。「when節
が動名詞Thinkingにかかっている」と判断すると同時に、
「Thinking句の閉鎖ポイント」および「that節の閉鎖ポイント」
が確定する。 Thinking句はwhen節が終わった後で終わる(when節
がThinking句の外にいたのでは「フレーム効果」によりThinking
にかかれないため)。また、that節はwhen節の前で終わる(when
節をthat節に取り込んだのでは、「フレーム効果」のせいで、
when節はthat節の外にいるThinkingにかかれなくなる)。

あと、in factという副詞句は、when節に閉じ込められており外に
は出れないため、don't(know)にかかることが自動的に確定して
いる。when節が「フレーム効果」を発揮しているのである。

今回の英文の動名詞Thinkingを見て、準動詞の特徴2つ(「文型
を持っている」「副詞要素から修飾される(完全に名詞化した
動名詞は除く)」)を確認しておくといいだろう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


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