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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

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★ Chapter4:例文4.3.2 の巻

If you have lived a...winter in the country, far from shops...,
you know what a marvelous relief it is when spring comes.

今回は、括弧をつけるのが難しい。what節の閉じ場所でなやむ。
when節をとりこむのか、とりこまないのか。

このwhatは名詞節をまとめる用法だろう(疑問文用法にも、
挿入節用法にも見えないし)。whatの「節内での働き」は
「代名詞か形容詞」だけど、今回は、名詞のreliefにかかっている形容詞。
「節内で形容詞」の場合、ふつうは「疑問形容詞か関係形容詞」なのだが、
今回は、「なんという!」という感嘆感が感じられる「感嘆形容詞」。
(参考:疑形や関形のwhatの場合、<what a>となることはない)

「あのお、、、冠詞と名詞の間には、目に見えないフレームが
形成されているのではなかったですか?つまりその、、、
形容詞のwhatが名詞のreliefにかかるのは、<フレーム効果>やぶり
ではないでしょうか。」と思った方はおられるだろうか。
この鋭い質問に対しては、次のように答えることにしたい。

「冠詞と名詞の間に形成されるフレームは、
名詞のおしりがフレームの外にはみでるような仕様になっており、、、
冠詞の前にいる形容詞は、フレームの外にはみだしている
名詞のおしりの部分にかかることになっている。。。」

念のために書いておくと、上記の解説を、受け狙いの涙ぐましいギャグ
だと思われると、たいへん辛いところ。本当にそう思っているのだ。

あなたはどこかで、too good a story(うますぎる話)のような構造
を習ったことがあるだろうか。この構造で、形容詞のgoodを、冠詞の前
に出すのは、なぜか。「形容詞goodを冠詞の後に置いて、
too a good storyと書いてしまうと、冠詞と名詞のつながりが
発揮する<フレーム効果>のせいで、(フレーム外の)tooを
(フレーム内の)goodにかけることができなくて困るから」だ。

ここで細かい人は、次のようなことが頭に浮かぶだろう。
「形容詞のgoodを、冠詞の前(フレームの外)に置いてやることで、
副詞のtooから修飾を受けることができるようになった。それ自体はいい。
しかし、今度は新たな別の問題が生じてしまうのではないか。
今や『フレームの外の住人』になったgoodは、『フレームの中の住人』
であるstoryにかかることができなくなってしまったのではないか。」

これはもっともな疑問だと思う。しかし、そうはいっても、
「goodはstoryにかかっている」という解釈を放棄することは難しそうだ。
となれば、、、いかに涙ぐましかろうと、
「冠詞(や所有格など)と名詞が形成するフレームにおいては、
名詞のおしりが外にはみでる特殊な仕様になっており、
冠詞の左(つまりフレームの外)にいる形容詞は、フレームから
はみだしている名詞のおしりにかかることができるのである」
と、考えるしかないではないか。

というわけだから、
今回の例文4.3.2のwhat a marvelous reliefの部分で、
「whatの節内での働き」を考えている際にも、
「形容詞のwhatは、冠詞と名詞が形成しているフレーム
からおしりだけはみだしているrelief(<ef>あたりがおしりだろうか)
に向けて、きちんとかかっている」と考えてほしい。

その時のwhatの修飾軌道が思い浮かぶだろうか。
冠詞の左のwhatを起点とし、右上方向に修飾矢印がスタートする。その後、
a marvelous reliefを囲っている目に見えないフレーム(四角?楕円?)
の上空を進行していき、フレームの右端にはみだしている
名詞のおしり部分(reliefの<ef>あたりか)に向けて、
すとんと落ちるような軌道を描き、かかっていると思われるのである。
(野球のフォークボールのような軌道を想像するといいだろう)



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用




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