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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

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★ Chapter4:例文4.3.11 の巻

(In our lives) we distinguish thousands of...things, and
we (usually) recognize them (wherever they may be),
or ( ((in whatever circumstances)) we may see them) .

andが結んでいるのは、主節1(andの左)と主節2(andの右)。
「主節が2つもあっていいんですか?!!」と不審に思う方も
おられるかもしれないが、等位接続詞で結ばれたもの同士は等しい関係
のはずだから、どちらかが「より偉い」ということはないので、
どちらも主節と考えるのがよい。

whereverは、複合関係副詞(副詞節をまとめているからそう呼ぶ
のではない/「節内での働き」が副詞だから)。wherever they may be
の部分を、「任意」の意味合いが出る様に訳してみると、
「どこにそれらが存在していようとも」となる。「どこに」という所が、
「存在している」にかかる「副詞」だ、ということを確認してほしい
(これはつまり、whereverの「節内での働き」が「副詞」だということ)。

orは副詞節1(wherever~be)と副詞節2(in whatever~them)を結ぶ。

whateverは、副詞節をまとめ、かつ、節内ではcircumstancesにかかる
形容詞として働いている。「節内での働き」が形容詞なのだから、
このwhateverの品詞名は「複合関係形容詞」。今回のwhateverは、
副詞句in~circumstancesの中に閉じ込められているが、そこから発散
されている節形成のパワーは、副詞句を飛び出して節全体に及んでいる。
<★Chapter 4:4.3.4の前ふりの解説文中の例文 の巻>でも、
似たような現象が起きていたのを覚えているだろうか。



追記:疑問概念に、「~でも」を付け足すと、任意概念に変化する

「あのお、、、さきほどwherever節の和訳で、『どこに』という訳語
を使いましたね。。。『どこに』という疑問の概念を表わす訳語を
使うということは、whereverは、関係詞ではなく、疑問詞と呼ぶべき
ではないのですか。。。」という考えが浮かんだ方が、
どこかにおられるかもしれない。

こういう疑問が浮かぶのは理詰めで考えている証拠だから、いいこと
だと思う。これはおたっきーな問題であり、参考書にも文法書にも
十中八九書かれていないと思われるので、解説しておこう。
なるほどたしかに、私はさきほど「どこに」という訳語を使った。
しかし、「どこに」という訳語を使っても、それがすなわち疑問感
の表現であるとは限らないのだ。「どこに(どこで)~しても」
という係り結び(と呼ぶのが適切かどうか自信ない)にした場合、
もはや「疑問」の概念はほぼ消え去り、「任意」の概念に移行している、
と考えるのがよい。「どこで~しても」という発言をあなたがする場合、
あなたは「どこで???」と疑問の気持ちで頭がいっぱいになって
いるのかというと、そうではないだろうと思う。「どこででもいいんだ
けど、、」という「任意感」(「any感」「どれでも感」)を感じて
いるはずなのだ。これはwhereverに限らず、複合関係詞すべてに
言えること。whateverは、「何?」「どんな?」という疑問感ではなく、
「何でも」「どんな~でも」という「任意感」(any感)を表わしており、
wheneverは、「いつ?」という疑問感ではなく、「いつ~しても」
という「任意感」(any感)を表わしている。

「疑問概念には、原則的に、<対応する任意概念>が存在し、
それを表現する方法のひとつとして、複合関係詞が使用される」という
捕え方をしておくのがよいと思う。「原則的に」と書いたのは例外が
あるからで、「なぜ?」という疑問概念には<対応する任意概念>は
存在しない。「なぜ~でも」という言い回しを自分で使ってみれば、
意味不明で妙であることが分かると思う。whyeverという複合関係詞
が存在しないのは、「なぜ~でも」と言いたがる人がいないからだろう。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用
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