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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

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★ Chapter1:例文1.4.5 の巻

【That Beethoven, [who was...fond of music ] , should
cease to hear 】, seemed too cruel to be true.

文頭に従属接続詞のThatがくると、「【That SV】V(ザットエス
ブイブイ)構造」になる。文法問題でもこの形がねたにされる
ことがある(文頭が空欄で、選択肢としてThatの他にWhat
があったりとか)。今回は、関代whoのせいで全体構造が
【That S [who V] V】V.に拡張されている。shouldについては
自信がないので言及を避けたい(むかし「感情のshould」と教え
ていたがこのあたりは自信がない/『解釈教室』p.122参照)。

万一、「相関構文に波線を引きたい!!!」という方がおられた
ら、seemedの後ろのtooとtoに引いてほしい。too...to-構文は、
「~すぎて~できない。」と覚えている人も多いと思うけど、
それは意訳であって、英語自体には「ない」という意味の単語は
見当たらない。「~すぎる。/~する[である]には。」と直訳
してから、直訳では堅苦しくて変な場合にのみ意訳にするのが
いいだろう(と言いたいのだが、too...to-構文みたいに意訳が
ある種の公式みたいになっているケースでは、採点をする人が
頭の固い変なおじさんである危険があるので、テストなどでは
「可能な限り公式的な訳し方に従う」のが得策かもしれない)。
今回の場合だと、「残酷すぎると思えた。/本当であるには。」
→「本当(の話)であるには、残酷すぎると思えた。」とする
のが直訳。個人的にはこれで意味がわかるので、こう訳して
いいと思うのだけど、意訳するなら「残酷すぎて本当(のこと)
ではないように思えた。」となるだろう(伊藤先生の訳はもう
ひとひねりされている)。

直訳で意味がわかるのに、原文を尊重しないで否定語を表に出
した意訳をする。これは本来は変な行動だ。そう思っていても、
テストを受けている時に不本意な意訳をしてしまうのは、「変な
おじさんが変な採点をするリスクがあるから」。クジラ構文が
下線部和訳で出た時に、「~ないのは、~ないのと同様である」
などと、原文軽視の訳し方もするのも、同じ理由による。
それ以外に理由などないのだ。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用

  
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