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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

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★ Chapter2:例文2.2.6  の巻

(When a man travels ((abroad)) and finds...different
habits and standards [of conduct] prevailing), he begins
to understand the power [of custom].

従属接続詞のWhen が文頭に来ているので、全体構造は
(When SV)SV.になるだろう(ほんとは、疑問副詞のWhenが文頭
に来る可能性もあるけど/関係副詞whenは文頭には来ない)
このあたりの構造予想は、「ルールとパターンの英文解釈」
か「ビジュアル英文解釈」をやった人は、楽勝だと思う(これが
わからないのなら読んだことにならない、といってもいいくらい
だと思う)。

あと、以下のような考え方も伊藤先生の得意技だと思う。finds
の前にあるandを見てほしい。このandの左側に目をやると並んで
いるのはすべて「従属節内部の単語」である。となると、その中
のどれがAであるにせよ、Bも「従属節内部の単語」である必要が
ある。なぜなら「等位接続詞は等しい位のもの同士を結ぶ」こと
になっているからである。そういうわけで、and findsの段階で、
「まだ、従属節は続くはずだ」ということが分かることになる。
findsは動詞なので、「andは動詞同士を結ぶのだろう」という
ことになる。travelsの下にV1、findsの下にV2と書いておくのも
いいだろう。

「andがあれば、『A and B構造(A...and B構造も含める)』か
『A and M B構造』かのどちらかになる」のであるが(『解釈
教室』p.281参照)、今回、andの直後のfindsはMではありえない
単語なので、「A and B構造」だと即座に確信がもてる。
and standards の所はどうか。これも、「A and M B構造」では
なさそうだ。「A and B構造」だろうということで、habitsの
下にO1、standardsの下にO2と書いてみるのもいいだろう。

travelsは第1文型で、findsが第5文型。findsの後で、
「habits and standards<が>prevailing」というネクサスが
成立している。of conductがあるので、いちおう「VOMC構造」
になっている。

totally different habits and standards of conductの部分の
修飾関係はどうなっているかというと、totally different は
つりあい(共通関係)重視でhabitsとstandardsの両方にかけて、
of conductはつりあい(共通関係)を崩してstandardsだけに
かける、と考えるのが妥当だと思われる(『解釈教室』p.274の
例文14.2.6の前ふりの解説を参照)。

以下はおまけのまとめ。ごちゃごちゃして読む気がしないと思う
けど、気力がある方はがんばってお読みいただきたい。


<<A and BとMの位置関係による読み方の違い>>

★M A and B構造は、Mを両方にかけるかAだけにかけるかを、
思考判断しなくてはならない。
<別の書き方をするなら、X(A+B)構造。共通関係を優先して、
なるべくはXをAB両者にかける。>

★A and B M構造は、Mを両方にかけるかBだけにかけるかを、
思考判断しなくてはならない。
<別の書き方をするなら、(A+B)X構造。共通関係を優先して、
なるべくはXをAB両者にかける。>

★A and M B構造は、MをBだけにかけることが、自動決定する
(伊藤和夫先生のおはこ中のおはこ)
<別の書き方をするなら、A+XB構造。共通関係を崩し、
XをBのみにかけるよう形から指示されている。>

★A M and B構造は、MをAだけにかけることが、自動決定する
<別の書き方をするなら、AX+B構造。共通関係を崩し、
XをAのみにかけるよう形から指示されている。>


蛇足だが、begin to は固定的表現のひとつということで、
下線を引いておくのもいいだろう。文型的にはwant to-と同じ
で第3文型。不定詞の部分は名詞用法ということになるので、
toからピリオドまでを【 】(四角の代用記号)で囲ってもいい
のだけど、私の癖ではこういうケースではbegin toに下線を引く
だけですませる。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用




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