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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

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★ Chapter3:例文3.1.1 の巻

Young people (often) imagine 【that (in order to gain
the necessary experience to write), they must...】; but
it is not true.

セクション1の例文は、警告のための参考コーナーの例文を
除けば、すべて「that M SV(ザットエムエスブイ)構造」。
この形のMは常にthat節内の動詞にかかる、というのが伊藤先生
の教え。『ビジュアル英文解釈』ではルール10、 『ルールと
パターンの英文解釈』ではルール13として出てくる規則
( 「接続詞+M2+S+VのM2は、、、」)。「フレーム効果」
のことを知っていれば、伊藤先生のルールを万一忘れても支障は
ないけども、「that M SV構造」という用語を頭に入れておいた方
が得な気がする。もっと一般化して、「従接MSV構造」と呼びたい
方はそうしてもいいだろう(個人的には、「フレーム効果」
「that M SV構造」の2つの用語を覚えることをすすめたいが)。

in order toは固定的表現ということで下線を引いておくのも
いいだろう。in order to ~writeまでは、(that節が発揮して
いる)フレーム効果により、that節から出ることができない
ので、that節のVにかかる。

セミコロンが出てきたが、素通りしたい。「セミコロン+等接」
というのは良く見るな、という気はする。

gain the necessary experience to writeのところのto write
の分析は難しいかもしれない。「やや、これは例の<something
to eat構造>ではないか?」と思った方もおられるだろうが、今回
は違うと思う。この不定詞to write(たぶん、第1文型)は、
恐らくだが、不定詞の副詞用法で、「判断の基準」を示している
と思われる(ここで「基準」という言葉を使うのは苦肉の策。
いい用語が浮かばない。「判断条件」の方がましかも。)。
「必要」といっても「絶対的に、必要」なわけではなく、
「書くのには、必要」ということなのだ。

同じような用例を挙げておくと、『新・英文法頻出問題演習』
(駿台文庫)の1ページ目に、Six months is a long time
to wait.という例文がある。このto waitは形容詞longにかかって
いると思われる。「待つのには、長い」という具合に、「長い」
という判断を下す上での「判断基準」「判断条件」を示すのが、
to waitの働き(他の条件下では、「6ヵ月」は短いかもしれ
ない)。

なお、これらの用例における副詞用法の不定詞は、冠詞と名詞の
つながりが形成していると思われるフレームを破っているとも
言え、「フレーム効果」の例外とも言いうるかもしれない
(a long time全体にかかっている形容詞用法の不定詞だと考える
ことも可能かもしれないがやや苦しい気はする)。フレーム効果
の例外として記憶しておきたければ、「a long time to wait
構造」と名前を付けておくと、記憶に残りやすいだろう。

「冠詞と名詞のつながりが形成していると思われるフレーム」と
いう言い回しに対して「はあ?!!なにそれ」といぶかしげに
思われる方もおられるだろう。『ビジュアル英文解釈』における
ルール11、あるいは 『ルールとパターンの英文解釈』のルール
12で、「冠詞と所有格のあとには、、。、、その外に出られ
ない。」というルールが出てくるのだが、このルールは、冠詞
(所有格)と名詞の間にも目に見えないフレームが形成されて
おり「フレーム効果」が生じているということを示している。


追記

私が「判断の基準」と書いたのを見て、「それをいうなら『判断
の理由』だろ、ふつう」とお怒りの方もおられるかもしれない。
しかし、「判断の理由(~するとは)」と「判断の基準
(~するのには)」は、どうも違う感じがする。「判断の理由」
「判断の基準」を合成して、「判理基(はんりき)」と呼ぶのも
いいかもしれない。

実は、有名な「too...to-構文」(-するのには、...すぎる)や
「enough...to-構文」(-するのには、足る程度...)における
不定詞(副詞用法)も、「判断の基準」の用法なのだ。不定詞
部分が、「~すぎる」「十分~」という判断を下す上での
「判断基準」「判断条件」を示している。

ついでに書いておくと、「不定詞の副詞用法が表わす意味あい」
をまとめると、「目的・結果・感原(感情の原因)・判理基
(判断の理由/基準)・仮定・able to-」という具合だろうか。
「もくてき、けっか。かんげん、はんりき。かてい、エイブル
トゥー。」と唱えて覚えるといいだろう(私自身が、実際に、
英語を読む時に使いつづけている知識)。

最後の「able to-」というの何か。これはbe able to-や
be anxious to-などのケースにおける不定詞を想定しているの
だけど、うまく意味的分類ができないので、「具体例を使った
用語」と使用してみたのだ(例:something to eat構造)。
「be able to-における不定詞みたいな用法」という意味で
「エイブルトゥー」と苦し紛れに呼んでいる。このような、
「叙述形容詞とリンクしている」ような用例としては、他に
be likely to- , be ready to-などが挙げられる。なんとか言葉
にするなら、これらの構造における不定詞部分は、「叙述形容詞
の言及対象」という感じだろうか。しかし、「じょげんたい」と
覚えてもあまりぴんとこないかもしれないので、この際
「エイブルトゥー」と呼ぶのがいいだろうと判断した(他は全て
意味的分類なのに、「エイブルトゥー」だけ構造的特長を名称に
使っているのが変と言えば変だが、便宜を考えての処置)。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


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