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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

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★ Chapter1:例文1.1.4 の巻

<1.1.4>
The element radium, discovered by the Curies, is...

これもSMV構造。あるいはもうすこし詳細には、S pp V構造。
byのおかげでdiscoveredの「動作ベクトル(不適切な用語かも
しれないが)」が左をむいている(「能動ベクトル」ではなく
「受動ベクトル」になっている)と感じられるため過去分詞
らしいということになり、isという「動詞以外のなにものでも
ないもの」が出たところで「やはり、S pp V構造だったな」
ということになる。

ところで、上の英文のdiscovered by the Curiesのところは、
「分詞の形容詞用法」なのか「分詞構文(=副詞句)」なのか、
私の英語力では自信がもてないので、うやむやにしておきたい。
どちらであってもdiscoveredの意味上の主語がThe element
radiumになってしまう(「N pp構造」のppの「意味上の主語」は
被修飾語であるNだし、分詞構文の「意味上の主語」は原則的には
主節の主語である)今回のようなケースでは、解釈上の頼りは
「訳した時の自然さ」と「コンマの有無」ということになるのだ
ろうけど、その「コンマについての文法規則」について私は自信
を持てないでいるのだ。コンマについては恣意的な使い方をする
書き手もいるような気がするし、厳密な文法ルールがあるのかど
うかよくわからない(断言できる規則として、「(等位/従属)
接続詞・関係詞・疑問詞の直後のコンマは、<挿入・副詞要素>
の目印」という規則があるが、いずれ触れたい)。

たしかに、「分詞構文の前や後ろにはコンマを打つのが原則」で
あるだろう(He returned home tired「彼は疲れて帰宅した」の
tiredのような「コンマなし独り分詞構文」もあるにはある/
「第1文型に補語を添加することがある」という捕え方も可能
だろう)。しかし「コンマがあるから絶対分詞構文!!」と
言っていいのか、というとわからなくなる。分詞の形容詞用法
が後から名詞にかかる「N pp構造」においてコンマを打つことは
絶対にないのか。あるとして、、、それは厳密な規則に基づいて
いるのか、「コンマがあったほうが読みやすいよね」という筆者
の好意による恣意的なものなのか。このあたりのことはほとんど
知らないまま放置してきてしまっている。


<以下は、なにをいっているかわけがわからないかもしれない
が、あまり気にしないでほしい。読んでくださった方が以下の
文章から悪影響を受けると申し訳ないので、これからずらずら
と書くことは、「正しい解説/間違った解説」という判断とは
ほぼ無関係の、わたしの頭の中での独り問答を書いてみている
にすぎない、ということをお断りしておきたい。>


そういえば、関係詞節が後から名詞にかかる「<N+関係詞節>
構造」においては、先行詞の後のコンマで制限用法/非制限用法
の区別をするが、このコンマ規則がそのまま「N pp構造」にも
適用されるということがあったりするだろうか。もしそうである
なら、今回の例文のdiscovered by the Curiesが「分詞の形容詞
用法」であるとしても、「制限効果(シボリコミ効果)を解除
するための、非制限コンマ」が必要だったことになるだろう。
制限効果が発揮されてしまうと、「キュリー夫妻によって発見
されたラジウム元素」と「そうでないラジウム元素」があること
になってしまうので。もし「そんな規則はN pp構造には適用され
ない!!」のだとしても、「N pp構造にも<制限/非制限>の
峻別をするためのコンマ打ちをするのが合理的だと私は思うし、
文章を書く時は実行している。たとえ、そのせいで場合によって
は分詞構文だと誤読をする読者が出てしまうとしてもね。。。」
という信条をひそかに持っている書き手が世界のあちらこちらに
いる可能性は否定できないのでないか。

ずらずらと書いてみたが、実の所、このあたりのことを書くのは
なんとも恐いのだ。というのは、私は関係詞の制限/非制限の
区別すらもうひとつ自信がないという具合なので。。。
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