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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

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★ Chapter1:例文1.3.1 の巻

The regularity [of..walk, [[taken (during..) (in..) ]] , ]
and the...limitation [of the hours [[of rest]] ]
helped the soundness [of...sleep] .

全体構造を大雑把に抽象表記すると、「SM and SM V(エスエム
アンドエスエムブイ)構造」になっている。それはいいとして、
この英文の解説はじつのところ避けたいのだ。コンマに挟まれた
, [[taken (during...) (in...) ]] , の所(というよりその
前後のコンマ)の解釈に自信がないので。今回、takenの意味上の
主語が、主節の主語のregularityではなくてwalkだし(分詞構文
の意味上の主語は原則的には主節の主語)、<taken~weathers>
の位置の点からいっても、「分詞構文」という解釈は無理があり
そうなので、たぶん「分詞の形容詞用法」でいいんではないか
という気はする。

しかし、「<taken~weathers>の前後のコンマはなんなんだ」
ときかれたら、胸をはって答えることができない。コンマで切っ
て、挿入的な説明を話の途中で割りこませた(雰囲気を出して
訳すとしたら、「ところで、その散歩ってのは~なんですがね」
という具合)、、、という感じがするのだけど、感じがするだけ
で自信はない(この感じは、例文1.1.4の, discovered by
the Curies, の部分についても、あった)。例文1.1.4の解説で
述べた「分詞の形容詞用法において、コンマで制限/非制限の
明示をしたりするのか」という疑問についても、調査したり
思案したりする気力もなく放置したままだし、今回もうやむや
にしたまま立ち去ることにしたい(おそらく今後も)。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:1.3.1の前ふりの解説文中の例文 の巻

Art, science and religion are...fields [of...activity] .

ここからセクション3。このセクションの眼目は、「複数のS
がある英文」を見せることにあるのではなく、「複数のSに
それぞれ修飾要素がずらずら続くと、難しさが増しますよ」
という警告をすることにあるものと思われる(この前ふりの英文
ではSに修飾要素が付いていないが)。このセクションには
「(S+S)+V」という見出しがつけられているけども、たんに
「SSV構造かあ。ここではSが複数ある英文を扱っているのか。」
と捕えたのでは、このセクションでの伊藤先生の教えを受け
取ったことにはならないかもしれない。もし私が自分で呼び名を
つけるとしたら、「SM and SM V(エスエムアンドエスエムブイ)
構造」にしたいと思う。

蛇足ながら、上の英文のfields [of...activity] のところは、
NZN(エヌゼットン)構造(Zは、Zenchishiの頭文字)。



<訂正のお知らせ>

05/5/3に書いた<Chapter1:例文1.1.2 の巻>の中で、
間違いがあったことに気付いたので、訂正しておいた。詳しくは
<Chapter1:例文1.1.2 の巻>をご覧いただけたらと思う。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



★ Chapter1:例文1.2.3 の巻

<1.2.3>
Those [who live (nobly) ] , (even if ((in...day))
they live ((obscurely)) ), need not fear
【that they have lived (in vain) 】.

名詞節(句) ・・・ 【 】
形容詞節(句)・・・ [ ]
副詞節(句) ・・・ (  )

(名詞が一番固そうな記号で、副詞が一番やわらかそうな記号)


またしてもSMV構造。Those who の段階で、Those [who V] V.と
展開することが確定する。今回は、even ifが出てきて、Those
[who V] (even if SV) V. に全体構造が拡張されることになる
けど(さらには後で従接thatが出ることでThose [who V]
(even if SV) V【that SV 】. にまで拡張されることになる)。

ところで、Chapter1:例文1.2.1では、The people [who V
(if SV) ] V. という構造だったが、今回のChapter1:例文
1.2.3では、Those [who V] (even if SV) V. となっている。構造
的にそっくりなのだけど、よくみると、who節を閉じる位置が違う
ではないか。これは意図的にやっている。who節の閉鎖ポイントを
変更しているのには理由があって、個人的に「フレーム効果」と
呼んでいる文法規則のことを考慮してのことなのだ。

「フレーム効果」というのは、「フレーム(節や句をかたまりと
考えた場合、その輪郭を形成すると想定される目に見えない枠
のこと)が発揮する文法的効力」のことで、この力によってどう
いうことが起きるかというと、「あるフレームの中にいる修飾
要素はその外に出れないし、外にいる修飾要素は中に入れない」
という現象が発生する。修飾要素に対して(まあ主要素に対して
もだけど)「出入禁止」を強制する力が各種フレームには与え
られている、のである。この「フレーム効果」は(例外もある
にせよ)かなり厳密な文法法則で、英語を読んでいる限り
この知識はほとんど絶えず使用し続ける必要があるのだけど、
明記してある本はごくすくないようす。

Chapter1:例文1.2.1で、The people [who V (if SV) ] V.
という具合に、who節の閉鎖ポイントをif節の後にしたのは、
意味内容から考えてif節がwho節内部のVにかかっていると判断
したからである。もしwho節の閉鎖ポイントをif節の前にして
しまうと、「フレーム効果」によってif節はwho節内部に入ること
ができなくなる。

次に、今回のChapter1:例文1.2.3で、Those [who V] (even if
SV) V. という具合に、who節の閉鎖ポイントをeven if節の前に
したのは、意味内容から考えてeven if 節が主節のVにかかって
いると判断したからである。もしwho節の閉鎖ポイントをeven if
節の後にしてしまうと、「フレーム効果」のせいでeven if節は
who節の外に出られなくなり、その結果、主節のVにかかることが
できなくなってしまう。

さらに、今回の英文のneed not fear【that they have lived
(in vain) 】.の箇所を見てほしい。この箇所で「that節をどこで
閉じるか」を決定するのは、in vainがどこにかかるのかを意味内
容をたよりにして判断してからでないと、無理である。もし
in vainがneed not fearにかかっていると判断したなら、that節
フレームの閉鎖ポイントはin vainの前に決定することになる
(that節の中にin vainを取り込んだら、「フレーム効果」のせい
で、that節の外にいるneed not fearにかかれなくなるので)。
いっぽう、in vainがhave livedにかかっていると判断したなら、
that節フレームの閉鎖ポイントはin vainの後に決定することに
なる(今回はこちらが正解)。

ひきつづき、今回の英文の , (even if ((in their day)) they
live ((obscurely)) ), の箇所を考えてみたい。この箇所に
おいて、even if 節の閉鎖ポイントを決定するには、obscurelyの
かかり先を判断する必要があるわけだけど、even if節内の動詞で
あるliveにかかっていると判断し(ここは後ろのコンマによって
obscurelyがeven if節内で働くことは確定していると感じられ
る)、フレーム効果を考慮してeven if節フレームの閉鎖ポイント
は、obscurelyの後ろに決定する(もしeven if節フレームを
obscurelyの前で閉じてしまうと、obscurelyはeven if節内部の
liveにかかることができなくなる)。ここまでは先程まで説明
してきたのと同じ思考プロセスなのだけど、ここでin their day
に注目してほしい。このin their dayは、<従接even if >と
<節内のSVであるthey live>の間にはさまれているのだから、
「even if節フレームの内部にいる」ことは疑いようがない
(even if節フレームの閉鎖ポイントを決める前の段階で既に)。
となると「フレーム効果」により、このin their dayはeven if節
フレームに閉じ込められていることになり、その外に出ることは
許されず、even if節内部で働くことを強制されることになる。
ということは、意味内容を考えることなく、in their day がlive
にかかることは、自動的に確定するのである。このように、
「フレーム効果」を知っていれば修飾関係が即決してしまう、
というありがたいケースというのはいくらでもある。

『ビジュアル英文解釈』におけるルール10、あるいは
『ルールとパターンの英文解釈』のルール13にあたる
「接続詞+M2+S+VのM2は、、、」というルールは、
今回の (even if ((in their day)) they live... の様なケース
に言及しているのだけど、万一このルールを忘れてしまったと
しても、「フレーム効果」のことを覚えておけば、大丈夫だろう
と思う。

しかし、こんかいの解説はいかにも冗長というか、くどすぎた
かもしれない。同じことばっかり書いてもあれなので、
Those [who live (nobly) ] のwho節フレームの閉鎖ポイントの
決定プロセスについては説明を省略しておいた。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:例文1.2.2 の巻

<1.2.2>
Most [of us ] (when we have seen houses [which were...
and wore...] ) have felt a desire [to know 【who were
the people [that lived (in...) ] 】] .

これも巨視的にはSMV構造。細かくは「S[M](M[M]) V構造」だが、
これを「エスエムエムエムブイこうぞう」と唱えてみても
ほとんど意味はないだろうと思う。この英文には「名詞に対する
後置修飾」が4箇所もある。Most of usが「NZN(エヌゼットン)
構造」(「N前置詞句構造」でもいい)で、houses whichが
「NK節構造」(「N関係詞節構造」の方がいいかも)で、
a desire to knowが、「N to-(エヌトゥー)構造」(「N不定詞
構造」でもいい)で、the people thatが「NK節構造」(もしくは
「N関係詞節構造」)。この当たりの名称は半分は冗談で書いて
いるにすぎず、授業で使ったことはおそらくなかったと思う。
今後、あきたら廃止するかもしれないし、別の名称を使うように
なるかもしれない(私自身まだ考えが固まっていない)。
たとえば、巨視的に「NK構造」(Kは形容詞要素)という名称に
統一するかもしれないし、「NM構造」(Mは修飾要素)という名称
に統一するかもしれない。

to know whoのところは、「疑問詞は、名詞節をまとめることが
できる」という重要知識を思い出して、「疑問詞whoがまとめる
名詞節がknowの目的語になるのだろう」と考るところ。疑問詞
の働きは大きくは2種類で、「疑問文を導く」か「名詞節を
まとめる」のどちらか。疑問詞がまとめる名詞節のことを
「間接疑問文」と呼ぶのが一般的だけども、「疑問詞は、名詞節
をまとめることができる」という認識を持つことが大事なので
あって、「間接疑問文」という用語だけを覚えてみてもほとんど
価値はないと思う。

あと、to knowが目的語を取っているのを見て、「準動詞も文型
を持っている」(今回のknowは3)という大事な知識を確認して
おくといいだろう。「文型」というのは、文の中に含まれる
「動詞と準動詞の数だけある」のであり、今回の英文には文型は
7つあることになる。一般に「文型」という呼び名が使われて
いるが、その実体は、「文の型」というより、厳密には「動詞
および準動詞が牽引する後続構造の型」のこと。なお、もし誰か
が、<動詞や準動詞が複数含まれる英文>を指して、「この英文
の文型を答えなさい」と言ったときは、「なにが言いたいのか
よくわからないが、おそらくは『この文の主節の述語動詞の文型
を答えなさい』と言っているのだろう」と好意的に解釈した上で
答えるのが慣例。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



★ Chapter1:例文1.2.1 の巻

<1.2.1>
The people [who would do... (if I were...) ] would be
the first [ to throw a stone (at me) (in adversity) ] .

ここからChapter1のセクション2になる(勝手ながら説明の便宜
上「セクション2」と呼んでみた)。セクション2では、SMV構造
のMが節であるケースが扱われている。「S節V構造」と呼びたい人
はそう呼んでもいいかもしれないが、個人的にはやめとく。

The people whoまでを見た段階で、The people [who V ] V.
になる(whoに対応するVがまず出て、who節が片付いてから、
The peopleに対応する主節のVが出る)、ということがわかる
わけだけど(このあたりは『ビジュアル英文解釈』とか『ルール
とパターンの英文解釈』を読んだ方は簡単だろうと思う)、今回
はifが出てきたせいで、The people [who V (if SV) ] V.
という形に拡張されている。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter1:例文1.1.5 の巻

<1.1.5>
... Every other person [ encountered (at...resort) or
seen strolling (in...park) ] carries a camera.

これもSMV構造、あるいはS pp V構造。この構造の例文がたくさん
並んでいるのは、「S pp V構造」が重要だからだろう。実際に
頻度も高いし、誤読をする人が多い構造だろうという気もする。

今回は、形容詞句の大括弧だけでなく、副詞句の小括弧も書いて
みた。ほんとはそんな記号を書くよりも、seen strollingの部分
に言及した方がよさそうなものだが、「そのうち気がむいたら」
ということで今は保留しておきたい。

★ Chapter1:例文1.1.4 の巻

<1.1.4>
The element radium, discovered by the Curies, is...

これもSMV構造。あるいはもうすこし詳細には、S pp V構造。
byのおかげでdiscoveredの「動作ベクトル(不適切な用語かも
しれないが)」が左をむいている(「能動ベクトル」ではなく
「受動ベクトル」になっている)と感じられるため過去分詞
らしいということになり、isという「動詞以外のなにものでも
ないもの」が出たところで「やはり、S pp V構造だったな」
ということになる。

ところで、上の英文のdiscovered by the Curiesのところは、
「分詞の形容詞用法」なのか「分詞構文(=副詞句)」なのか、
私の英語力では自信がもてないので、うやむやにしておきたい。
どちらであってもdiscoveredの意味上の主語がThe element
radiumになってしまう(「N pp構造」のppの「意味上の主語」は
被修飾語であるNだし、分詞構文の「意味上の主語」は原則的には
主節の主語である)今回のようなケースでは、解釈上の頼りは
「訳した時の自然さ」と「コンマの有無」ということになるのだ
ろうけど、その「コンマについての文法規則」について私は自信
を持てないでいるのだ。コンマについては恣意的な使い方をする
書き手もいるような気がするし、厳密な文法ルールがあるのかど
うかよくわからない(断言できる規則として、「(等位/従属)
接続詞・関係詞・疑問詞の直後のコンマは、<挿入・副詞要素>
の目印」という規則があるが、いずれ触れたい)。

たしかに、「分詞構文の前や後ろにはコンマを打つのが原則」で
あるだろう(He returned home tired「彼は疲れて帰宅した」の
tiredのような「コンマなし独り分詞構文」もあるにはある/
「第1文型に補語を添加することがある」という捕え方も可能
だろう)。しかし「コンマがあるから絶対分詞構文!!」と
言っていいのか、というとわからなくなる。分詞の形容詞用法
が後から名詞にかかる「N pp構造」においてコンマを打つことは
絶対にないのか。あるとして、、、それは厳密な規則に基づいて
いるのか、「コンマがあったほうが読みやすいよね」という筆者
の好意による恣意的なものなのか。このあたりのことはほとんど
知らないまま放置してきてしまっている。


<以下は、なにをいっているかわけがわからないかもしれない
が、あまり気にしないでほしい。読んでくださった方が以下の
文章から悪影響を受けると申し訳ないので、これからずらずら
と書くことは、「正しい解説/間違った解説」という判断とは
ほぼ無関係の、わたしの頭の中での独り問答を書いてみている
にすぎない、ということをお断りしておきたい。>


そういえば、関係詞節が後から名詞にかかる「<N+関係詞節>
構造」においては、先行詞の後のコンマで制限用法/非制限用法
の区別をするが、このコンマ規則がそのまま「N pp構造」にも
適用されるということがあったりするだろうか。もしそうである
なら、今回の例文のdiscovered by the Curiesが「分詞の形容詞
用法」であるとしても、「制限効果(シボリコミ効果)を解除
するための、非制限コンマ」が必要だったことになるだろう。
制限効果が発揮されてしまうと、「キュリー夫妻によって発見
されたラジウム元素」と「そうでないラジウム元素」があること
になってしまうので。もし「そんな規則はN pp構造には適用され
ない!!」のだとしても、「N pp構造にも<制限/非制限>の
峻別をするためのコンマ打ちをするのが合理的だと私は思うし、
文章を書く時は実行している。たとえ、そのせいで場合によって
は分詞構文だと誤読をする読者が出てしまうとしてもね。。。」
という信条をひそかに持っている書き手が世界のあちらこちらに
いる可能性は否定できないのでないか。

ずらずらと書いてみたが、実の所、このあたりのことを書くのは
なんとも恐いのだ。というのは、私は関係詞の制限/非制限の
区別すらもうひとつ自信がないという具合なので。。。

★ Chapter1:1.1.4の前ふりの解説文中の例文 の巻

The Prime Minister´s decision [ to resign ] was...

ここで「SMV構造」の例文にもどった。今回はMが不定詞になって
いる。あるいは、「N to-構造」のNが主語になっている、という
見方も可能だろう。全体を「S -ing V構造」と呼んでもいいが、
あまり意味はないかもしれない。



The girl [ called Betty ] was walking...

これも「SMV構造」の例文。この例文ではMが過去分詞になって
いる。あるいは、「N pp構造」のNが主語になっている、という
見方も可能だろう。全体を「S pp V(エスピーピーブイ)構造」
と呼んでおくのもいいかもしれない。「S -ing V構造」という
用語と違って、この「S pp V構造」という用語は役に立つかも
しれない。「S pp V構造」、なぜこの構造に注意を払っておく
ことが大事かというと、「ppを過去形のVだと誤読するリスクがつ
きまとう危険な構造」だから(Sの直後の-edを見た段階ではVだと
暫定判断するのが当然であり、少なくとも一瞬は、ほぼだれもが
「誤読」するだろう)。

「S pp V構造」にかぎらず、「分詞というのは誤読の可能性が
常につきまとう」という認識を持っておくといいと思う。
「現在分詞は、動名詞と誤読するリスクがある」
(見た目が同じだから)
「過去分詞は、過去形の動詞と誤読するリスクがある」
(見た目が同じだから/規則変化の場合)

ついでに、下のせりふを唱えておくといいだろう。
「-ing(アイエンジー)は、動名詞か現在分詞/
-ed(イーディー)は、過去形か過去分詞」

追記

不定詞も、toがない場合は、動詞と誤読するリスクがあると言え
ばあるが、前から読みすすめている限りは「原形不定詞(toなし
不定詞)を動詞だと思い込んでしまった」という事故はあまり
おきないような気がする。ただ、注意しておくべきは、
「第3文型のhelpの後で、不定詞のtoが省略されるケース」。
help to -(-は原形動詞を表す)のtoが省略されると(書き手
の任意らしい)、<help ->となるが、
「一見動詞が2コ連続しているように見える」ので、
あらかじめ知らないときょどってしまうだろう。
私自身、受験生のころ模試を受けている時に、
<help+原形不定詞>を見てきょどったのを記憶している。
第5文型の場合は、べつにtoが省略されていようが、
ネクサスの呼吸に慣れていればどうということはない。

下の表をながめておくといいかもしれない。
3 help (to) -   「~するのを助ける」
5 help 人 (to) - 「~が~するのを助ける」
(helpの後に「人」と書いておいたが、「人」じゃないことが
あっても、なるべく怒らないでほしいと思う)

★ Chapter1:p.2の参考コーナーの例文 の巻

<参考>
The want of time you will feel...

「参考」のコーナーに、この英文を置いたのは、
例文1.1.3に続いて、「主語に関する文頭での暫定判断が
間違っていることになるケース」の例文を、もうひとつ読者に
お見舞いするためだろう。

The want of time(厳密にはwant)という文頭の名詞に対して
you will feelという SVがコンマなしで続いているので、
「関係代名詞の省略」を検討する所だが
(『解釈教室』p.118参照/『ビジュアル英文解釈』のルール6/
『ルールとパターンの英文解釈』のルール7)、その解釈だと
主節の動詞がないことになるので、OSVに解釈を変更する。

「NSV構造」を見たら、「関係代名詞の省略」だけでなく「OSV/
OSVC」も可能性として浮かべるようにしておくといいだろう。
「後に目的語のない(ように見える)他動詞か前置詞がある」と
いう点では、実はどちらの場合でも同じである、ということにも
注目しておいてほしい(伊藤先生のルールの「それが正しい
ことになる」という文言の揚げ足とりをしているようで恐縮
だけど)。なお、「関係代名詞の省略」の方が「OSV/OSVC」より
も頻度の面では圧倒的に上なので、「NSV構造」を見たら、
まずは「関係代名詞の省略」を浮かべて、どうもおかしい場合に
「OSV/OSVC」を検討するという感覚でいるといいと思う。

なお、この例文の後半のevery yearは、例の
「副詞的目的格」あるいは「名詞の副詞用法」。

★ Chapter1:例文1.1.3 の巻

<1.1.3>
One...morning, a great many years ago,
five or six young men met...

One fine spring morning は、名詞のくせに、主節の動詞に
かかる副詞の働きをしている。このような名詞について、
『解釈教室』の解説の中で「副詞的目的格」という文法用語が
紹介されているが、むずかしそうだと感じる人が多い用語かも
しれない。「副詞的」という部分は「副詞のような働きをする
から」ということでわかりやすいが、「目的格」と呼ぶのはなぜ
か。真相は知らないが、「理論上想定される目に見えない前置詞
の目的語の位置にいる名詞なのだから、理論上この名詞は目的格
のはずだ」という考えからのことだと思う。『解釈教室』の112
ページに、副詞的目的格の簡潔な例文があるので見ておくといい
だろう(同書2ページの「→6-4」という指示は少しわかりにくい
と思うけど、112ページのChapter6の(4)を指している)。

なお、この用法の名詞を説明するときに、「副詞的目的格」とい
う文法用語は使わずに、「名詞の副詞(的)用法」という用語を
使う人も多いと思う。この呼び方をしておくと、「名詞の形容詞
用法」(<population growth 人口増加>のpopulationが一例。
名詞のくせに、後ろの名詞を修飾している。)という文法用語と
のつりあいもいいし。私自身はどちらの用語も授業中に説明する
ようにしていたけど、ふだんは「名詞の副詞用法」と呼ぶことが
多かったと思う。

さて、Chatper1の3つ目の例文となるこの位置にこの英文を
載せた筆者伊藤先生の意図はいかに。
あなたはこう思われたかもしれない。
「おかしい、、、おかしいぞ。このChapter1の(1)と(2)では
(わかりにくくても、こういう書き方しかできないのは、「わか
りやすい呼び名がないから」。「セクション1」とか「第2部」
とか、「呼び名」があった方がなにかと便利。)、S...V(「エス
てんてんてんブイ」だと呼びにくいから「エスエムブイ」と呼ぶ
ことをすすめたい)がテーマのはずなのに、なぜこの位置にいき
なりMSV構造(詳細にはMMSV構造)の例文を置いたのだろう。。。
なぜだ。。。」

この位置にこのMSV構造の例文を置いた理由は
おそらく以下のようなことであると思う。
(「もったいつけて書くまでもないほど明白なことだ」
といわれれば、そのとおりなんだけど)

『解釈教室』2ページの冒頭の太字部分で、伊藤先生は、
「文頭の前置詞のついていない名詞を主語と暫定(ざんてい)
判断した上で動詞を探していく」ことを英文解釈の基本方針とし
て説かれた。そして例文1.1.1と1.1.2で、「主語に関する文頭で
の暫定判断が正しいことになるケース」を扱った。そして、
そろそろこの辺りで、「主語に関する文頭での暫定判断が間違っ
ていることになるケース」を見せるべきだと思われたのだろう。
そこで使われたのが、このOne fine spring morningではじまる
例文だったのである。ここで、たとえばIn the houseのような、
前置詞ではじまる例文がくることはありえないのだ。なぜなら、
ここでの伊藤先生の意図は、決して「MSV構造の例文を読者に示す
こと」ではないのだから。あくまで、「文頭の名詞要素が実は
主語ではないことが後ではっきりする例文」を示す必要がある。
そのためには、<前置詞のついていない名詞>が文頭にある例文
でないと意味がないのだ。

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