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元予備校講師のフリーターによる『英文解釈教室』教室

『英文解釈教室』(伊藤和夫先生/研究社)の解説ブログ。当ブログはゼロから理詰めで解説を積み上げて行くスタイルではないので、英文法や英語構文の勉強をある程度以上やっている方でないと、訳がわからないかも。

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★ Chapter2:例文2.2.9  の巻

He could make himself understood (to only a few...people).

動詞のmakeは第5文型。動詞の後で、「himself<が>
understood」「彼自身<が>理解してもらえる」というネクサス
が成立している。ある程度慣れていれば、understoodの所で
反射的に「受動ベクトル(左向きの矢印<←>)」を感じ取る
ことができるだろう。補語に位置にppがいる場合、たいていは
「受動」の意味をおびている(自動詞のppの場合は「完了」
の意味あい/p.25参照 I found him gone to school.)。

もし仮に、「理解する」という「能動ベクトル(右向きの矢印
<→>)」であるのであれば、原形不定詞のunderstandを使う
ところ。なお、原形にする理由は、「知覚動詞とmake/let/have
の後では、不定詞のtoが落ちる」ことになっているから。

「ネクサスを(頭の中で)文に還元」するときは、
「適宜必要に応じて、間にbe動詞をかませる」のがやり方。
今回の英文で練習してみると、He <was> understood
to only...という具合になる。



COPYRIGHT(C)2005 HIYAMA SYUUSEI. ALL RIGHTS RESERVED.
ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter2:p.26の参考コーナーの例文  の巻

I have had a very unpleasant thing happen (to me).

have had は第5文型。動詞の後で、「a very unpleasant
thing<が>happen」というネクサスが成立している。補語の
happenは、原形不定詞で第1文型(「準動詞も文型を持って
いる」)。「(能動態第5文型の)知覚動詞とmake/let/have
の後では、不定詞のtoが落ちる」(bidの後も落ちるらしい)。

伊藤先生がやんわりと指摘なさっているように、例文2.2.8を
見てもこの例文を見ても、「『have 人 原形!/have 物 pp!』
という教え方は迷信にすぎない」ということがわかる。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter2:例文2.2.8  の巻

(In...childhood) it was unusual for boys to take
music lessons, and his father hadn't had him taught music.

文頭に前置詞が来ている場合は、(ZN) SV構造になるのが基本。
倒置だと(ZN) VS構造になる。「ゼットンエスブイ/ゼットン
ブイエス」と唱えておくと、少し読解力が向上するかもしれ
ない。今回は、(ZN) SV構造で、主節が「It...for...to構文」
になっている(andの後にもう1つ主節が出てくるけど)。
相関構文の一種とみなして、it...for...toの下に波線を引いて
みてもいい。波線を引きながら「イットフォートゥーこうぶん」
と唱えておくのもいいだろう。

music lessonsのmusicは、名詞の特殊用法のひとつ、
「名詞の形容詞用法」。

hadn't hadは第5文型。動詞の後で、「him<が>taught music」
「彼<が>音楽を教えてもらう(音楽教育を受ける)」という
ネクサスが成立している。補語に位置にppがいる場合、たいてい
「受動」の意味をおびている(自動詞のppの場合は「完了」)。
「ネクサスを文に還元」するとHe was taught music.となり、
「be pp X構造」が隠れていることが分かる。この構造の解説は
保留していたが、http://www.tekipaki.jp/~shocho/8.html#9
に書いてあるので参照してほしい。「態の1秒変換」を実行する
と、<teach him music>が得られ、ネクサスが不成立であること
から、「元第4文型」(musicは「元直接目的語」)だと分かる。

ところで、hadn't had という過去完了が使われているのは、
なぜか。正直よく分からない。「基準点になる過去」はどこに
あるのか。、Father's childhoodなのか。it was unusualのwas
なのか。それにしてもぴんとこない。「音楽教育というのは、
babyhood(乳児期)からはじめるものなのでね、childhood(児童
期)からはじめたのでは手後れなのだよ」という考えを持つ筆者
が、「Father's childhood」を基準点として、「それまでは音楽
教育を受けさせていなかった」というニュアンスで書いたのだ
ろうか。あるいは、前後も含めて原文を読めば、ぴんとくるの
だろうか。とにかく、分からない。前後がないせいなのか、
単純に私の英語力がやばい(これ自体事実だけど)せいなのか、
どちらなのかも分からない。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



★ Chapter2:例文2.2.7  の巻

Poetry is the greatest glory [of..nation], (though we
don't ((often)) find it mentioned ((in...books)) ).

名詞節(句) ・・・ 【 】
形容詞節(句)・・・ [ ]
副詞節(句) ・・・ (  )

(名詞が一番固そうな記号で、副詞が一番やわらかそうな記号)


主節が終わった後で、従接のthough が出たので、全体構造が
SV (though SV) .になると予想がつく。

もしも、the greatest glory of our nationの箇所に構造名を
つけるとしたら、何がいいだろうか。正解は後で。

findが第5文型で、「it<が>mentioned」「それ<が>言及
される」というネクサスが成立している、というのはいいと
して、、、問題はitが何を指すかということ。『解釈教室』の
訳を見ると、itが「詩」を指しているような訳になっている
けど、「主節の内容」を指しているような気もしたり。。。
「英文法解説」(金子書房)のp.47を見て思案してみたが、
断言する自信もないのでうやむやにしておきたい。

history booksのhistoryは、名詞の特殊用法のひとつ、
「名詞の形容詞用法」。

最後に、クイズの正解を発表しよう。the greatest glory
of our nationsは、「エヌゼットン構造」である。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用

★ Chapter2:例文2.2.6  の巻

(When a man travels ((abroad)) and finds...different
habits and standards [of conduct] prevailing), he begins
to understand the power [of custom].

従属接続詞のWhen が文頭に来ているので、全体構造は
(When SV)SV.になるだろう(ほんとは、疑問副詞のWhenが文頭
に来る可能性もあるけど/関係副詞whenは文頭には来ない)
このあたりの構造予想は、「ルールとパターンの英文解釈」
か「ビジュアル英文解釈」をやった人は、楽勝だと思う(これが
わからないのなら読んだことにならない、といってもいいくらい
だと思う)。

あと、以下のような考え方も伊藤先生の得意技だと思う。finds
の前にあるandを見てほしい。このandの左側に目をやると並んで
いるのはすべて「従属節内部の単語」である。となると、その中
のどれがAであるにせよ、Bも「従属節内部の単語」である必要が
ある。なぜなら「等位接続詞は等しい位のもの同士を結ぶ」こと
になっているからである。そういうわけで、and findsの段階で、
「まだ、従属節は続くはずだ」ということが分かることになる。
findsは動詞なので、「andは動詞同士を結ぶのだろう」という
ことになる。travelsの下にV1、findsの下にV2と書いておくのも
いいだろう。

「andがあれば、『A and B構造(A...and B構造も含める)』か
『A and M B構造』かのどちらかになる」のであるが(『解釈
教室』p.281参照)、今回、andの直後のfindsはMではありえない
単語なので、「A and B構造」だと即座に確信がもてる。
and standards の所はどうか。これも、「A and M B構造」では
なさそうだ。「A and B構造」だろうということで、habitsの
下にO1、standardsの下にO2と書いてみるのもいいだろう。

travelsは第1文型で、findsが第5文型。findsの後で、
「habits and standards<が>prevailing」というネクサスが
成立している。of conductがあるので、いちおう「VOMC構造」
になっている。

totally different habits and standards of conductの部分の
修飾関係はどうなっているかというと、totally different は
つりあい(共通関係)重視でhabitsとstandardsの両方にかけて、
of conductはつりあい(共通関係)を崩してstandardsだけに
かける、と考えるのが妥当だと思われる(『解釈教室』p.274の
例文14.2.6の前ふりの解説を参照)。

以下はおまけのまとめ。ごちゃごちゃして読む気がしないと思う
けど、気力がある方はがんばってお読みいただきたい。


<<A and BとMの位置関係による読み方の違い>>

★M A and B構造は、Mを両方にかけるかAだけにかけるかを、
思考判断しなくてはならない。
<別の書き方をするなら、X(A+B)構造。共通関係を優先して、
なるべくはXをAB両者にかける。>

★A and B M構造は、Mを両方にかけるかBだけにかけるかを、
思考判断しなくてはならない。
<別の書き方をするなら、(A+B)X構造。共通関係を優先して、
なるべくはXをAB両者にかける。>

★A and M B構造は、MをBだけにかけることが、自動決定する
(伊藤和夫先生のおはこ中のおはこ)
<別の書き方をするなら、A+XB構造。共通関係を崩し、
XをBのみにかけるよう形から指示されている。>

★A M and B構造は、MをAだけにかけることが、自動決定する
<別の書き方をするなら、AX+B構造。共通関係を崩し、
XをAのみにかけるよう形から指示されている。>


蛇足だが、begin to は固定的表現のひとつということで、
下線を引いておくのもいいだろう。文型的にはwant to-と同じ
で第3文型。不定詞の部分は名詞用法ということになるので、
toからピリオドまでを【 】(四角の代用記号)で囲ってもいい
のだけど、私の癖ではこういうケースではbegin toに下線を引く
だけですませる。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用




★ Chapter2:例文2.2.5  の巻

Find things out (for yourselves) ( instead of【having
a parent or...tell you】) .

「命V(いのちブイ)と書きたい!!!」という方がおられたら、
Findの下に書くといいだろう。あと、Findとoutを一種の
熟語的表現とみなし、下に下線を引いておくのもいいと思う
(間があくけど)。

instead ofは熟語的前置詞と見なすのが一般的だと思う
(下に下線を引いておこう)。前置詞の目的語(名詞要素)が
ほしいところへhavingが出たので、動名詞だろうと分かる。
動名詞havingは第5文型(「準動詞も文型を持っている」)。
準動詞の後で、「a parent or a teacher<が>tell」という
ネクサスが成立している。

tellはto tellのtoが(強制的に)省略された不定詞で、第3文型
(「準動詞も文型を持っている」)。

★ Chapter2:例文2.2.4  の巻

Do not allow yourselves to fall (into scepticism [which
produces...] ); do not let yourselves be discouraged
(by the...conditions [that you may (sometimes) see
(around you) ] ).

ひさしぶりの命令文。「命V(いのちブイ)」と書いてみたい方は
Do not allowの下に書くといいだろう。allowは第5文型。
動詞の後で、「yourselves<が>to fall」というネクサスが成立
している。

セミコロン(;)についてはいずれ何か書くかもしれないけど、
とりあえずは素通りしたい(自信ない)。

letも第5文型。動詞の後で、「yourselves<が>
be discouraged」というネクサスが成立している。



関代の解説は今は特にしないけど、whichは主格の関代、
thatは目的格の関代。

「相関構文に波線を引きたいんですけど、、」という方は、
allowとtoの下に引いてもいいと思う。
「わたしは熟語的表現に下線を引きたい!!」という方は、
fall intoの下に引いてもいいかも。

★ Chapter2:例文2.2.3  の巻

The appearance [of a comet] [in the sky] caused
whole nations [in...days] to tremble (with fear) .

The appearance of a comet in the sky の部分は「名詞構文」
(『解釈教室』p.156参照)。<Chapter2:例文2.1.5  の巻>
でも触れたけど、「(エスダッシュ)しょゆうかくオブバイ。
(オーダッシュ)しょゆうかくオブフォー。」と覚えておいた方
がいい。今回は、of a cometのofが<S´>を示す記号として
使われている。

「名詞構文の核になる名詞」は「動詞か形容詞を名詞化した
もの」である(重要)。今回、appearanceの元になっているのは
自動詞のappearなので、appearanceに対して<O´>を付記する
ことは理論上ありえないため、of a cometのofが<S´>の記号
であることは即決できる。なお、今回の名詞構文を文に還元する
なら、A comet appeared in the sky.となる。

動詞causedは第5文型。動詞の後で、「whole nations<が>
to tremble」というネクサスが成立している。OCの間に形容詞句
が割り込んで「VOMC構造」になっているが、見抜くのが困難と
いうほどではないと思う。なお、、、「whole nationsとは何か」
については、不安があるので素通りさせていただきたい。

蛇足かもしれないが、to trembleのtrembleの文型は第1文型
(「準動詞も文型を持っている」)。

もしも、「最近、相関構文に波線を引いてないんですけど、、」
という不満を感じている方がおられたら、caused とtoの
下に引くといいかもしれない(これを相関構文と呼ぶのかは
ともかく)。もっと引きたければ、例文2.2.2のenableとtoの
下に引くのもいいだろう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用

★ Chapter2:例文2.2.2  の巻

The ideal society will enable every man and woman to
make the best of...inborn possibilities.

enableが第5文型(作用系)。動詞enableの後で、「every man
and woman<が>to make...」というネクサスが成立している。

もし、「熟語的表現に下線を引きたい!!!」という方が
おられたら、make the best of の下に引いておこう。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用


★ Chapter2:p.22の参考コーナーの例文 の巻

We thought him to be a gentleman.

この英文の<to be>について、「補語であることの目じるし
と考えることもできる」と伊藤先生は書いておられる。これを
読んで、「も」という部分がみょうに気になる方もおられる
だろう。「『も』って、、、他にどんな考え方があるというの
だろうか、、、」という疑問に答えておきたい。

「本来、この英文において『第5文型の補語』と言えるのはto be
という不定詞(あるいはto be a gentlemanの全体)であって、
a gentlemanはあくまでbeが牽引している『第2文型の補語』で
ある!!!(「準動詞も文型を持っている」)」という考え方が
ありうるのである。

どちらの考え方を好むにせよ、<to be>や<as>を第5文型に
おける「補語の目印」と捕らえる伊藤先生の考え方は、実用的で
便利なので、覚えておいた方が得だと思う。



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ただし、英文については『英文解釈教室』(研究社)よりの引用



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